ジュリー・デルピー
仏パリ出身で、両親はともに役者。14歳の時に「ゴダールの探偵」(85)で長編映画に初出演し、ベルトラン・タベルニエやアグニエシュカ・ホランドの作品でキャリアを築く。米ニューヨーク大学の映画学科やアクターズ・スタジオに通い、ハリウッド作品にも出演。クシシュトフ・キエシロフスキー監督の「トリコロール」3部作の2作目「白の愛」(94)で主演を務めた。リチャード・リンクレイター監督作でイーサン・ホークと共演した「恋人までの距離(ディスタンス)」(95)が世界的にヒット、続編「ビフォア・サンセット」(04)では脚本にも参加し、リンクレイター監督、ホーク、キム・クリザンとともにアカデミー脚色賞にノミネートされた。02年に監督デビューを果たして以降、主演・脚本・監督作「パリ、恋人たちの2日間」(07)、続編「ニューヨーク、恋人たちの2日間」(12)などを発表し、多彩ぶりを発揮する。「恋人までの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」に続く第3弾「ビフォア・ミッドナイト」(13)でも主演を務めるほか脚本にも携わった。