映画はアリスから始まった

劇場公開日:

映画はアリスから始まった

解説

ハリウッドの映画製作システムの原型を作った世界初の女性映画監督アリス・ギイの生涯に迫るドキュメンタリー。世界初の劇映画「キャベツ畑の妖精」など監督・脚本家・プロデューサーとして1000以上もの作品を手がけ、クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期といった現在の標準的な映画製作技法を数多く生み出したアリス・ギイ。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画黎明期のパイオニアでありながら、これまで映画史から忘れ去られてきた。ベン・キングズレー、ジュリー・デルピー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシといった映画人や、生前のアリス自身へのインタビューや、彼女の親族へのインタビュー、フッテージ映像などを通し、その功績と人生をひも解いていく。ジョディ・フォスターがナレーションを担当。

2018年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blache
配給:パンドラ
劇場公開日:2022年7月22日

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映画レビュー

3.5なぜ映画史から忘れ去られてきたのか。

2022年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

リュミエール兄弟や映画の魔術師と言われたジョルジュ・メリエスと並ぶ映画黎明期のパイオニアでありながら、これまで映画史から忘れ去られてきたのはなぜなのか。

インタビューに答える現在の著名な俳優や監督たちも大半が口々にアリスについて「知らなかった」と言う。ジョディ・フォスターのナレーションで、生前のアリス・ギイ自身や彼女の親族、さらにベン・キングズレー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシらへのインタビュー、フッテージ映像などを通し、その功績と人生をひも解いていくとともに、忘れ去られてきた理由が明かされ、映画史的に非常に貴重なドキュメンタリーとなっている。

アリスが自ら演じているシーンや監督している姿は感動的。その時代や社会的背景も影響していると思われるが、さらに緻密なリサーチを続ければ、彼女が忘れ去られた理由がより明確になることだろう。

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和田隆

3.5みんな知るべき

2024年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

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sironabe

3.5むかーし、むかーし

2024年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

はるか昔、まだアメリカにハリウッドが名を馳せる前のフランスで「記録」でしかなかったシネマに「物語」を創った最初の人物。
アリスは「ポーズをとる事が演技だった時代に、映画は自然でいい」と説いた監督・製作・脚本・演出家。(はたして?)
アリス・ギイ( Alice Guy)またはアリス・ギイ=ブラシェ(Alice Guy-Blaché)1873年7月1日 〜 1968年3月24日。
ちなみにイギリス出身のチャールズ・チャップリン(1889年4月16日 〜 1977年12月25日)の16歳年上のフランス女性。
映画作品に物語を創った最初の人物と紹介されているがジョルジュ・メリエス(1861年生まれ)は有名な『月世界旅行』(1902)の前に『悪魔の館』を1896年に作っている。まぁ細かい事はいいや。
本人のインタビューや娘シモーヌ・ブラシェ(たしか1908年生まれ)のインタビューや映画製作会社であるゴーモン社の事など中々興味深い[資料的ドキュメンタリー]である。リュミエール兄弟は聞くのに彼女の事をこの映画まで全く知らなかったのはアリス・ギイが女性だったからなのだろう。つまり男性陣から記録を残されなかった不運の努力家だったからで 他にも映画界で活躍した女性達も出てくる。ハリウッドの映画人でさえ知ってる人は少ないので日本にアリスの事が届かないのは当たり前で、このドキュメンタリー監督のパメラ・B・グリーンの着眼点が斬新。
『キャベツ畑』『森番の息子』『マダムの欲望』『大酒飲みのマットレス』『分割された家』『海の漂流物』『女帝』等観てみたい。

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ナイン・わんわん