サム・メンデス
英バークシャー州レディング出身。ケンブリッジ大学を卒業してまもなく、舞台の演出家として名をあげる。1992年、ロンドンにドンマー・ウェアハウス劇場を設立し、以降10年にわたり芸術監督を務め人気の劇場に育て上げる。99年、「アメリカン・ビューティー」で映画監督デビューを果たし、アカデミー作品賞と監督賞を含む5部門を受賞。続く「ロード・トゥ・パーディション」(02)も成功を収める。演劇界でも活躍を続け、03年、女優ケイト・ウィンスレットと結婚。08年、ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオの「タイタニック」コンビを主演に迎え、「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」を監督し話題を呼んだ。その後10年にウィンスレットとの離婚を発表。シリーズ初のオスカー監督としてメガホンをとった「007 スカイフォール」(12)が世界中で大ヒットし、続編の「007 スペクター」(15)の監督も務めた。19年には第1次世界大戦を舞台に若きイギリス兵が最前線を駆け抜けていく姿を全編ワンカット撮影で描いた「1917 命をかけた伝令」を手がけ、第92回アカデミー賞で監督賞を含めた10部門にノミネートされた。