グレゴリー・ペック
米カリフォルニア州ラホヤ(現サンディエゴ)出身。5歳のとき両親が離婚し、祖母のもとで育つ。カリフォルニア大学在学中に演劇にのめりこみ、ニューヨークの俳優養成学校ネイバーフッド・プレイハウスを卒業後、1942年にブロードウェイデビュー。翌43年にはハリウッドに移り、「炎のロシア戦線」の主演で映画デビューを果たす。
続く「王国の鍵」(44)でアカデミー男優賞に初ノミネートされて一躍スター俳優となり、「仔鹿物語」(46)でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。反ユダヤ主義を描いた主演作「紳士協定」(47)はアカデミー作品賞を受賞した。
不朽の名作「ローマの休日」(53)では同作が米映画初出演だったオードリー・ヘプバーンと共演し、「アラバマ物語」(62)で5度目のノミネートにしてアカデミー男優賞を初受賞。以降の出演作に「オーメン」(76)、「ブラジルから来た少年」(78)などがある。1967年のアカデミー賞では、映画業界の発展に貢献した人物に贈られるジーン・ハーショルト友愛賞を受賞。また米国大統領自由勲章も受章している。03年、87歳でロサンゼルスにて死去。