大杉漣
1973年、舞台「門」で俳優としてのキャリアをスタートさせ、74~88年には太田省吾率いる「転形劇場」に所属する。78年に高橋伴明監督作で映画デビューし、81年の「ガキ帝国」(井筒和幸監督)で一般映画に初出演した。「ソナチネ」(93)で脚光を浴びるなど北野武監督作の常連として活躍し、「HANA-BI」(98)ではブルーリボン賞助演男優賞や日本アカデミー賞優秀助演男優賞などを受賞。その他、「無能の人」(91)や「ポストマン・ブルース」(97)、「犬、走る DOG RACE」(98)、「棚の隅」(08)、「蜜のあわれ」(16)など、300本を超える映画に出演している。近年では韓国映画「大虎(デホ)」にも参加した。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(10)などTV出演も多数。ナレーターやミュージシャンとしても活動する。2018年2月、主演ドラマ「バイプレイヤーズ もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」(18)のロケのために滞在していたホテルで体調を崩し、その後急性心不全のため死去。66歳だった。