齊藤京子×深田晃司監督「恋愛裁判」第30回釜山国際映画祭に出品 劇中アイドルグループのメンバーも発表
2025年8月26日 17:00

元「日向坂46」で女優の齊藤京子が映画初主演を果たした、深田晃司監督の最新作「恋愛裁判」が、第30回釜山国際映画祭の「アジア映画の窓部門」に正式出品されることが決定。劇中アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバーとして、仲村悠菜(「私立恵比寿中学」)、小川未祐、今村美月(元「STU48」)、桜ひなの(「いぎなり東北産」)が出演していることも発表された。
「恋愛裁判」は、「淵に立つ」「LOVE LIFE」の深田監督が、元アイドルの女性に賠償命令が言い渡された実際の裁判に着想を経て、自ら企画・脚本(共同)も手がけ、約10年に渡る構想を費やした意欲作。本作は第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品を果たし、世界最速となる公式上映を実施。上映終了後にはスタンディングオベーションが沸き起こった。
日本の現代社会においてアイドルは、華やかな魅力で時に大きな熱狂を生み出す存在でありながら、その裏側で人間としての本能や感情をルールで縛られる矛盾を抱えている。アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター・山岡真衣(齊藤)が、「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、きらびやかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして個人が自己を取り戻すための闘いを、痛切なリアリティと繊細な人間描写で描き出す。斎藤はオーディションで「これは自分がやるべき映画だ」と強い思いを語り、真衣役を勝ちとり、その“清廉さ”の裏に隠されたひとりの女性としての素顔を演じ切った。
人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣は、中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)と偶然再会し、恋に落ちる。アイドルとして背負う「恋愛禁止」ルールと、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。しかし、ある事件をきっかけに、彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。その8カ月後、事態は一変。所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一(津田健次郎)、チーフマネージャーの矢吹早耶(唐田えりか)らによって、法廷で厳しく追及される。
本作の正式出品が決定した第30回釜山国際映画祭は、韓国・釜山で9月17日~26日(現地時間)に開催される。国内外から集められた約300作品もの多様な映画が上映され、約20万人の来場者を記録する、アジア最大規模の映画祭だ。「アジア映画の窓部門」は、さまざまな視点とスタイルをもつ、アジアが誇る才能豊かな映画監督の作品を紹介することを目的としている。深田監督作品が同部門に出品されるのは「LOVE LIFE」以来、3年ぶり2度目となる。
「アジア映画の窓部門」には近年、濱口竜介監督の「寝ても覚めても」(2018)、瀬々敬久監督の「楽園」(19)、岩井俊二監督の「キリエのうた」(23年)などが出品されている。釜山国際映画祭選考委員は、本作の選出理由を、「あらゆる困難に立ち向かい自身の尊厳のために闘う女性の心を打つ物語です。今を生きるすべての彼女たちにこの映画が届くことを願います」と、コメントを寄せた。
選出にあたり深田監督は、「アジアの観客に届けられる作品にすることはこの映画にとって至上命題のようなものでした。こうしてアジアの主要な映画発信地である釜山でお披露目できることにひとまずホッとしています」「この映画がアイドルを応援する皆さんや、今も懸命に生きている無数のアイドルたち、未来のアイドルたちに少しでも多く届くことを願っています」と語った。

また新たに劇中アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバーが明らかになった。「私立恵比寿中学」の現役メンバーである仲村が、グループ最年少の清水菜々香を演じる。クールなキャラクターで女性ファンから人気の高い大谷梨紗役に、「よこがお」から約6年ぶりの深田組参加となる小川を配した。元「STU48」でキャプテンを務めた経験がある今村は、グループ最年長でリーダーを務める三浦美波役。武道館公演を成功させたばかりの東北地方出身女性アイドルグループ「いぎなり東北産」の現役メンバー・桜が、年下組の辻元姫奈役を担う。それぞれが異なるグループやフィールドで活躍してきた面々が、ひとつのグループとして集結する。
「ハッピー☆ファンファーレ」の楽曲・劇伴音楽は、国内外の大ヒット音楽を数多く手がけているクリエイティブカンパニー「agehaspring」が制作。音楽プロデューサーにはYUKI、中島美嘉、Aimer、トゲナシトゲアリらのプロデュースで知られる玉井健二を迎え、振付には数々のアイドルやアーティストの振付を担当した竹中夏海が参加。音楽、ダンス、ライブステージ、グッズなど、アイドルの世界を徹底的かつリアルに表現し、その光と影を描き出す。「ハッピー☆ファンファーレ」の公式Instagram(https://www.instagram.com/happy_fanfare/)も開設され、「ハピ☆ファン」の動画や写真が投稿される。
「恋愛裁判」は、2026年1月23日から全国東宝系で公開される。深田晃司監督のコメント(全文)は、以下の通り。
映画「恋愛裁判」が釜山国際映画祭に選出されたことをとても嬉しく思います。
この作品が描くアイドルカルチャーは、特にアジア圏において巨大な熱量で発展してきた唯一無二の芸能です。
日本はもちろんアジアの観客に届けられる作品にすることはこの映画にとって至上命題のようなものでした。
こうしてアジアの主要な映画発信地である釜山でお披露目できることにひとまずホッとしています。
そしてまた、齊藤京子さんと共にステージに立つ仲間たちも発表となりました。
今、ひとりひとりのお名前を書きながら自然と込み上げてくるのは、彼女たちと共に映画を作れたことへの誇らしさです。
この5人だからこそのアンサンブルをぜひ楽しんで頂ければと思います。
この映画がアイドルを応援する皆さんや、今も懸命に生きている無数のアイドルたち、未来のアイドルたちに少しでも多く届くことを願っています。
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