「サマーウォーズ」あらすじ＆声優まとめ　細田守監督の結婚挨拶から着想、侘助の名前の由来

(C)2009 SW F.P.

同作は、細田守監督によるオリジナル作品（脚本：奥寺佐渡子）。今回のオンエアのちょうど16年前となる2009年8月1日に公開されました。現実世界の長野県上田市と仮想世界の「OZ（オズ）」を舞台に、主人公の小磯健二と、彼が思いを寄せる先輩・篠原夏希の親戚一同が力をあわせて、2つの世界の危機を救う様子がダイナミックに描かれます。番組の後半では、細田監督の最新作「果てしなきスカーレット」（11月21日公開）のテレビ初公開映像も披露されます。

「サマーウォーズ」のあらすじ、キャスト、知っておくと本作がより楽しめるトリビアをご紹介します。

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「サマーウォーズ」は田舎の大家族が、仮想世界「OZ」で起こったサイバーテロに立ち向かう物語が描かれます。主人公の小磯健二が憧れの先輩・篠原夏希の実家に行って親戚たちと対面する導入が印象的ですが、この部分は細田監督の実体験から着想されています。

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「サマーウォーズ」の前作「時をかける少女」（2006）の公開中に、細田監督が当時交際していた妻の実家に結婚の挨拶をするため足を運び、結婚によって親戚が倍に増え、それまで他人だった人たちと縁ができる体験を面白くて素敵なことだなと感じたそうです。ちなみに、細田監督の妻の実家は「サマーウォーズ」と同じ長野県上田市でした。

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「竜とそばかすの姫」公開時に刊行されたムック「細田守とスタジオ地図の10年」（キネマ旬報社刊）に収録されたインタビューで細田監督は、伊丹十三監督の「お葬式」が「サマーウォーズ」の物語をつくるヒントのひとつになったと語っています。多くの登場人物がでてきて、個性的で魅力的な名優が演じる伊丹映画のようなムードにしたいという思いが細田監督のなかにはあったそうで、同作でキャラクターデザインを担当した貞本義行氏と相談したそうです。

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同書では、「サマーウォーズ」に登場する陣内万作（陣内家の三男）の「万作」は伊丹監督の父で映画監督の伊丹万作、陣内侘助（陣内栄の養子）の「侘助」は山崎努さんが演じた「お葬式」の主人公・井上侘助が由来であると語られています。