トム・ハーディ、若手時代にはガイ・リッチーの魅力を理解しきれなかったことを告白 17年ぶりに「モブランド」で再タッグ
2025年7月16日 12:00

トム・ハーディが、クライムサスペンスドラマ「モブランド」で17年ぶりに再タッグを組んだガイ・リッチー監督の魅力について語った。
本作は、英ロンドンを舞台に、莫大な富と権力が渦巻く裏社会を牛耳る犯罪一家ハリガン家に忠誠を誓う“最強のフィクサー(もみ消し屋)”の物語。アメリカで配信開始されると、最初の7日間で視聴者数880万人を記録し、グローバルシリーズ作品としてParamount+史上最大の数字を達成した。

主人公ハリー(トム・ハーディ)は、ファミリーの誰かが起こす些細なもめ事から、ビジネスを妨げる裏切り者の処分まで、ありとあらゆるトラブルに完璧に対応する日々を送っていた。ある日、ハリーのもとにボスの孫が起こした“ある事件”のもみ消しの仕事が舞い込む。それは敵対するファミリーの殺害事件であり、裏社会を揺るがし、ファミリーの存続に関わる超一大事件だった。
ロンドンの下町で暮らす悪友4人が一攫千金を狙い、バイオレントな大騒動を巻き起こすクライムアクション映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(98)で長編映画監督デビューしたリッチー監督は、「シャーロック・ホームズ」(09)や実写版「アラジン」(19)など数々のヒット作を生み出してきた。

リッチー監督がトム・ハーディと初めてタッグを組んだのは、ジェラルド・バトラー主演の犯罪群像劇「ロックンローラ」。ハーディは当時を振り返り、「ガイ・リッチーのセリフ回しは、当時は好きじゃなかったんです。初めて会ったとき、彼の演出も完ぺきには理解できなかったし、意図を汲み取ることもできなかった」と告白。役者デビューから10年も経たない若手時代には、役者としての経験の浅さと若さゆえにリッチー監督の手腕に気付けなかったことを明かした。
しかし、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」(10)への出演を機に国際的な知名度を一気に上げ、「マッドマックス 怒りのデスロード」(15)や「ヴェノム」シリーズなどで役者としての実力とキャリアを積んだハーディは、リッチー監督の唯一無二の魅力を再認識したという。
「ガイ・リッチーは自分の考えを表現するときは、彼の意図を汲み取るために、ある特定の方法で耳を傾ける必要があるんです。当時の僕にはそれが分からなかった。彼に抱いていた印象は誤解で、彼にはパンチの効いたエネルギーがあることに気付いたんだ。他の人にはないエッジの利いた特別な魅力もね」と、経験豊富な今だからこそ気付けたリッチー監督の魅力について語った。

そして、「前作はあまり彼と繋がったり、一緒に仕事をすることができなかったので、それが少し寂しかったんです。今回は前作とは異なりガイともっと多くの時間を過ごせたので、前回とは異なります。彼と一緒に近い距離で仕事をして、彼が物事をどう見ているか理解したいという興味がずっとありました」と、念願の再タッグについて並々ならぬ想いを明かす。「彼には非常に独特のスタイルがあり、イギリスの典型的な要素、古き良きイギリスやストリート文化を象徴する存在となっています。彼は独自のトーンを作り上げ、それは新鮮さを象徴し、本作ではガイ・リッチーの視点を通したロンドンを表現されます」と本作の見どころをアピールした。
リッチー監督は、「トム・ハーディは、作品そのものに対して非常に高いレベルの“格”というか“重み”を与えてくれています。スターとしての存在感というのは、観客だけでなく、私自身にも影響を与えるんです。そういう存在がいると、エンターテインメントとしての楽しさがより一層深まります」とその演技力を絶賛している。
「モブランド」は、Paramount+にて独占配信中。
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