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「台湾巨匠傑作選2025」ワン・トン監督作「赤い柿」劇場初公開! 「赤い糸 輪廻のひみつ」「本日公休」ほか全19作を上映

2025年6月20日 12:00

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特集上映「台湾巨匠傑作選2025」が7月26日から新宿K's cinemaで開催され、台湾映画のレジェンドと呼ばれ、ニューシネマを牽引したワン・トン監督の自伝的映画「赤い柿」が劇場初公開されることがわかった。

赤い柿」は、1942年に中国大陸で国民党軍の将軍の家に生まれたワン監督の自伝的作品。動乱の時代を背景に、孫たちを伴い映画を楽しみ、芸術を愛するおばあちゃんの存在は、後のワン監督の作品群に見られる高い美術センスと喜劇性の源を感じさせる。

上映を記念して、村上春樹氏の「猫を棄てる 父親について語るとき」(文藝春秋)の装丁・挿画を手掛け、漫画「隙間」(KADOKAWA)の著者としても知られる台湾出身の漫画家・イラストレーターのガオ・イェン氏による描き下ろしイラストもお披露目。ガオ氏は「歴史の流れの中で、台湾には『赤い柿』で描かれていたような家庭が決して少なくなかったことでしょう。それぞれが抱える思いや考え方は違っていても、同じ土地で共に生きてこられたということ――とても幸せなことだったのだと感じます」とコメントを寄せた。

画像21©Gao Yan 2025

特集上映では、ワン監督の台湾近代史三部作「村と爆弾」「バナナパラダイス」「無言の丘」に加えて、ホウ・シャオシェンエドワード・ヤンツァイ・ミンリャンら台湾ニューシネマの監督作品、チェン・ユーシュンギデンズ・コーホウ・チーランフー・ティエンユーらポスト台湾ニューシネマの監督作品を含む全19作品が上映される。


【上映作品概要】
■「赤い柿」デジタルリマスター版(1995年/168分)
画像2©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
監督:ワン・トン
出演:タオ・シュー、シー・チュン、ワン・シュエン、チャン・シーほか
1949年。国共内戦に敗れた国民党軍とともに、王将軍一家も台湾への移動の準備を始める。やがて新天地台湾へやって来た一家は郊外の広い日本家屋に暮らし始めるが、10人の子沢山一家の暮らし向きは父親の退役とともに次第に苦しくなっていく。そんな中、家族の生活を支えていたのが、孫たちに囲まれたおばあちゃんの知恵とユーモアだった。

■「村と爆弾」デジタルリマスター版(1987年/98分)
画像3©1987 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
日本統治時代末期、太平洋戦争真っただ中の台湾。小作人のアファとコウヅエの兄弟は、家族とともに貧しい生活を送っていた。ある日、遠方から地主がやって来て、兄弟に田畑を製糖会社に売り払うと告げる。さらに、日本人に一家の唯一の財産である牛を徴用されてしまう。翌日、村は米軍の空襲を受けるが、敵機が去った後、兄弟の畑には一発の不発弾が残されていた。上官から褒美をせしめようと、兄弟と村の巡査は隣町の駐在所へ不発弾を届けることにする。

■「バナナパラダイス」デジタルリマスター版(1989年/148分)
画像4©1989 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
1949年、青年メンシュアンは、幼馴染みのダーションを頼って国共内戦中の国民党軍に潜り込む。寒風吹きすさぶ荒涼たる中国華北から、バナナが実る緑豊かな南国台湾へとたどり着くが、2人はスパイ容疑をかけられ、メンシュアンは命からがら逃げだす。途中、ある男の臨終に出くわしたメンシュアンは、その妻ユエシャンに彼女の夫に成りすまして仕事に就くことを持ちかけられる。

■「無言の丘」デジタルリマスター版(1992年/175分)
画像5©1992 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
日本統治下の台湾。チュウとウェイの小作人兄弟は両親の葬儀費用のために、地主と不当な長期労働契約を結ばされていた。ある日、ゴールドラッシュの噂を聞きつけた2人は、村を抜け出し金瓜石へ向かう。未亡人ズーの家に部屋を借りながら、劣悪な環境のもと日本人が管理する鉱山で金採掘に従事する。やがて兄のチュウは強かに生きるズーに、弟のウェイは九份の娼館で下働きする琉球人娘の富美子に惹かれ始める。

■「風が踊る」デジタルリマスター版(1981年/92分)
画像6©1982 Kam Sai (H.K.) Company © 2018 Taiwan Film Institute. All rights reserved.
CMの撮影で澎湖島を訪れた女性カメラマンのシンホエは、事故で視力を失った青年チンタイと知り合う。その後ふたりは台北で偶然再会を果たす。80年代初頭の民主化へと向かいつつある戒厳令下の台湾社会を背景に、伝統的な家族観や結婚観と自由恋愛の間で揺れ動く自立した女性の心理を軽やかに描いたホウ監督初期作品。

■「坊やの人形」(1983年/108分)
画像7©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
60年代前半の台湾を舞台に必死に生活を送る人々の姿を描く。「坊やの人形」「シャオチの帽子」「りんごの味」の三部作で構成され、ホウ・シャオシェンが「坊やの人形」、ソン・ジュアンシャンが「シャオチの帽子」、ワン・レンが「りんごの味」の監督を務めた。

■「風櫃の少年」(1983年/101分)
画像8©3H Productions Ltd, All Rights Reserved.
澎湖島の風櫃に住むアチンと彼の友人たちは悪戯や喧嘩をして日々を過ごしていた。ある日、対立するグループとの争いが警察沙汰となり、家に戻れなくなった彼らは高雄に行くことを決める。

■「台北ストーリー」4Kレストア・デジタルリマスター版(1985年/119分)
画像9©3H productions ltd. All Rights Reserved.
監督:エドワード・ヤン
出演:ホウ・シャオシェンツァイ・チン、ウー・ニェンチェン
1980年代半ば、過去に囚われた男と未来に想いを馳せる女のすれ違いが、変わりゆく台北の街並みに重ねられ、やがて思いもよらない結末を呼び込む。台湾ニューシネマの若き才能が総結集した作品。

■「童年往事 時の流れ」(1985年/138分)
画像10©2014 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
少年の成長の年代記を、彼と家族の日常をめぐるささやかな出来事で綴る。主人公のアハは、1947年広東省に生まれ、一歳のときに一家で台湾に移住した。ガキ大将的存在のアハだったが病弱な父は、アハに小さな影を落としていた。

■「恋恋風塵」(1987年/109分)
画像11©2014 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
60年代、幼い頃から田舎町で兄弟のようにいつも一緒に育ってきた中学生の少年アワンと少女アフン。卒業して台北に働きに出た二人の淡い恋とその切ない別れを描く。

■「青春神話」(1992年/106分)
画像12©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
台湾の首都・台北を舞台に、一人の予備校生と周囲の人間関係を通して、現代の台湾社会を独特の抑制された形式で描いた青春群像劇。ツァイ・ミンリャン監督のデビュー作。

■「愛情萬歳」(1994年/117分)
画像13©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
現代の台北を舞台に、孤独な男女3人の生き方を、冷徹なカメラワーク、極端に少ない台詞、一切の音楽の助けを借りない俳優たちの陰影豊かで繊細な演技など、抑制された演出で綴った人間ドラマ。

■「」(1997年/115分)
画像14©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
シャオカンは台北の街で旧知の女友達と再会。映画スタッフの彼女に誘われ、撮影現場に訪れた彼は、に浮かぶ死体役に抜擢されてしまう。彼女と一夜をすごした後、彼は首が曲がったままになる奇病にかかっていた。

■「HHH 侯孝賢」デジタルリマスター版(1997年/92分)
画像15©TRIGRAM FILMS, All rights reserved
監督:オリビエ・アサイヤス
出演:ホウ・シャオシェンオリビエ・アサイヤス、チュウ・ティエンウェンほか
フランスを代表する映画監督の一人オリビエ・アサイヤスは、批評家時代から台湾ニューシネマを積極的に世界に紹介し、監督デビュー後もホウ・シャオシェンからの影響を公言。ホウ監督とともに台湾を旅しながら、その素顔に迫る貴重なドキュメント。

■「熱帯魚」デジタルリストア版 (1995年/108分)
画像16©2011 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
90年代の台北。小学生のタウナンが誘拐される事件が発生し、空想好きで落ちこぼれの中学生ツーチャンもひょんなことから同じ犯人に誘拐されてしまう。ところが主犯の男が交通事故であっけなく死に、共犯のアケンは困り果てる。ワン・トン監督がプロデュースし、「1秒先の彼女」(20)のチェン・ユーシュンが監督を務めた傑作コメディ。

■「ラブ ゴーゴー」デジタルリストア版(1997年/113分)
画像17©2018 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
パン職人アシェンの店に、かつて憧れた同級生リーホアがやってくる。アシェンの妹リーリーは、路上で拾ったポケベルがきっかけで男と知り合う。美容師として働くリーホアのもとには、恋人の妻がやってくる。チェン・ユーシュン監督がポップなタッチで描く、切なくもどこか滑稽な「愛」の物語。

■「狼が羊に恋をするとき」(2012年/85分)
画像18©2012 Strawberry Time Films ALL RIGHTS RESERVED.
「予備校に行くね」というメモを残し突然姿を消した恋人を追って、青年タンがたどり着いたのは、予備校の集まる南陽街だった。実写にアニメーションやコマ撮りを加え、ホウ・チーラン監督が独特の世界観を創り出した。

■「赤い糸 輪廻のひみつ」(2021年/128分)
画像19©2023 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.
「あの頃、君をおいかけた」で知られる台湾のヒットメーカー、ギデンズ・コー監督の長編3作目。台湾の人々にとって身近な神様である「月老(ユエラオ)」と輪廻転生をモチーフに描いた純愛ファンタジー。

■「本日公休」(2024年/106分)
画像20©2023 Bole Film Co., Ltd. ASOBI Production Co., Ltd. All Rights Reserved.
台中にある昔ながらの理髪店。女店主のアールイは離れた町から通ってくれていた常連客の“先生”が病の床に伏したことを知る。台湾の俊英フー・ティエンユー監督が、自身の母親をモデルに書き上げたシナリオをもとに、実家の理髪店でロケを敢行。家族や老い、新たな希望を見出す道程を、リアルで現代的な視点を交えながら繊細に描き出す。

「台湾巨匠傑作選2025 ワン・トン(王童)監督自伝的最高傑作『赤い柿』劇場初公開!」は、7月26日より新宿K's cinemaほかで全国順次開催。7月下旬頃より、紀伊國屋書店新宿本店5階にて、ブックフェア&パネル展も開催される。

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