【5月4日はスター・ウォーズの日】新作映画情報まとめ 「マンダロリアン・アンド・グローグー」「スターファイター」から保留状態の企画まで
2025年5月4日 09:00

本日5月4日は、SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」の名ゼリフである「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」にちなんで制定された「スター・ウォーズの日」。この記事では現在、公開・製作が決定している「スター・ウォーズ」新作映画について、最新の動向をまとめてお届けします。また、以前から噂されながら、進展を見せない「あれ、どうなった?」案件もご紹介。皆さんが期待する作品はどれですか?

「スター・ウォーズ」シリーズから派生したドラマシリーズ「マンダロリアン」の映画版「スター・ウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー」は、26年5月22日に日米同時公開されることが正式決定した。「スター・ウォーズ」の新作が劇場公開されるのは、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(19)以来、7年ぶりとなる。

先日、千葉・幕張メッセで行われた「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」には、主演のペドロ・パスカル、映画から参加するシガニー・ウィーバー、ジョン・ファブロー監督、プロデューサーのデイブ・フィローニが来場。ファブロー監督は「IMAXで撮影するからセットも巨大です」と、メイキング風景の写真を披露した。
さらに、会場限定で公開された特別フッテージでは、パスカル演じるディン・ジャリンが、帝国軍の「AT-ATウォーカー」と思われる地上戦闘ビーグルの内部に潜入し、トルーパーたちと格闘するシーンをはじめ、ウィーバー演じる新キャラクター、ジェレミー・アレン・ホワイト(「一流シェフのファミリーレストラン」)が演じると報じられているジャバ・ザ・ハットの息子、ロッタ・ザ・ハットの姿も確認できた。「マンダロリアン」はシーズン3まで制作されており、ディズニープラスで独占配信中だ。

「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」最大のサプライズが、ショーン・レビ監督(「デッドプール&ウルヴァリン」)による最新作「スター・ウォーズ スターファイター(原題)」の正式発表だった。会場にはレビ監督に加えて、主演を務めるライアン・ゴズリング(「バービー」「ラ・ラ・ランド」)がサプライズ登場し、その様子は瞬く間に世界中に発信された。「スター・ウォーズ」の映画が2年連続で劇場公開されるという、ファンには嬉しいニュースだった。

本プロジェクトは22年から入念な準備が進められ、レビ監督と「アダム&アダム」でコンビを組んだ脚本家ジョナサン・トロッパーが、1年以上かけて脚本を仕上げてきた。「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の数年後が舞台になっているが、“スカイウォーカー・サーガ”とは一線を画した独立した物語として展開される。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」にて、レビ監督は「脚本の開発は終わった。撮影を始める段階になった」と進捗を報告し、今秋から撮影がスタートすると発表。ゴズリングは、「この映画はまだ見たことのない時代を舞台にした、ハートと冒険に満ちた新しい物語。こんな特別な物語を描くのに、ショーンほど完ぺきな監督はいない」と、全幅の信頼を寄せていた。

「X-MEN」シリーズのサイモン・キンバーグが、「スター・ウォーズ」シリーズの新しい映画3部作を手がけることが決定。キンバーグが脚本を執筆し、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディと共同プロデュースする。
現時点で詳細は明かされておらず、“スカイウォーカー・サーガ”を継承するエピソード10~12になるとの噂がある一方、単独の新作映画になるという関係者の声もあるようだ。キンバーグは過去にルーカスフィルムとアニメシリーズ「スター・ウォーズ 反乱者たち」(14~18)を手がけ、同作はエミー賞にノミネートされた。また、J・J・エイブラムス監督の映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(15)ではコンサルタントを務めた。
「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」のその後を描く新たな3部作に関しては、ライアン・ジョンソン監督(「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」)も意欲を燃やしているが、長年にわたり保留の状態が続いている。また、「ゲーム・オブ・スローンズ」クリエイターのデビッド・ベニオフとD・B・ワイスによる新3部作は、ルーカスフィルムと意見の相違が生じ、頓挫した。

キンバーグによる新3部作とは別に、23年に“過去”“現在”“未来”を描く新作映画3本の製作が発表されているが、こちらはいまだ、正式なゴーサインが出ておらず、保留状態。そのうち、過去にスポットをあてるのが、ジェームズ・マンゴールド監督(「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」「名もなき者 A Complete Unknown」)による「スター・ウォーズ ドーン・オブ・ザ・ジェダイ(ジェダイの夜明け)」だ。
「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」の2万5000年前を舞台に、ジェダイの誕生を描くとされる本作。原案となるのは、ジョン・オストランダーのコミックシリーズ「Star Wars: Dawn of the Jedi(原題)」で、映画版もその世界観が基盤となる見込みだ。ドラマシリーズ「スター・ウォーズ キャシアン・アンドー」でも数話の脚本を執筆しているボー・ウィリモンが、脚本を担当する。
マンゴールド監督は25年に入り、米MovieWebの取材で以下のように語っている。
「既存の作品から2万5000年前という時代設定は、ティーンエイジャーの頃から探求したいと考えていた領域だ。これだけの既存の設定があると、もはや動かしようがないほどで、誰も満足させることができない。だからこそ、新しい物語を紡ぎ出せる自由な時代設定に惹かれた」

デイブ・フィローニ監督がメガホンをとる“現代”を描く新作映画は、「帝国残党と新共和国の間で激化する戦い」を描くという当初のコンセプトから新たな情報はなく、この1~2年、進捗がない。
フィローニは前述の「スター・ウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー」、先日クランクインしたばかりの「スター・ウォーズ アソーカ」シーズン2(26年配信)で、相変わらず大忙しだ。仮に「マンダロリアン」シーズン4が始動すれば、彼自身が新作映画のメガホンをとるのは、はるか未来になりそう。そもそも、フィローニが手がける映画は、「マンダロリアン」「ボバ・フェット The Book of Boba Fett」「スター・ウォーズ アソーカ」などを締めくくる作品になると言われており、これらドラマシリーズが収束するまで、ゴーサインが出ないのかもしれない。

続3部作(エピソード7~9)に主演したデイジー・リドリーが、レイ役で復帰する新作映画「スター・ウォーズ ニュー・ジェダイ・オーダー(原題)」は、当初予定されていた26年12月18日の公開が白紙状態となっている。
現時点では、製作が難航していると言わざるを得ない。脚本は当初、デイモン・リンデロフ(「LOST」「ウォッチメン」)とジャスティン・ブリット=ギブソン(「ストレイン」)のコンビが手がける予定だったが、23年3月にプロジェクトを離脱。後任のスティーブン・ナイト(「ピーキー・ブラインダーズ」)も、1年以上にわたり携わったが、24年10月に降板している。
そんななか、新たな脚本家として、「オーシャンズ12」「ボーン・アルティメイタム」のジョージ・ノルフィが起用され、プロジェクト始動の可能性が見えてきた。内容は、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」から15年後の“未来”を舞台に、レイがジェダイ騎士団を築くところから始まると見られている。アカデミー賞を2度獲得したドキュメンタリー作家で、「ミズ・マーベル」も手がけたパキスタン出身のシャルミーン・ウベード=チナーイが、監督を務める予定だ。

ここで「スター・ウォーズ」ファンにとって、気がかりなニュースが届いている。先日の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」にも出席したキャスリーン・ケネディが、現在の契約満了となる25年末に引退し、ルーカスフィルム社長の座を離れる見通しだというのだ。12年に、ジョージ・ルーカスとともに、ルーカスフィルムの共同会長に就任。同年10月、ディズニーが同社を40億ドルで買収した際、社長に昇格し、「スター・ウォーズ」フランチャイズの新時代を担うこととなった。
ケネディは、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」をはじめとする続3部作や、ディズニープラス向けに質の高いドラマシリーズを展開。新たなファン層の開拓に尽力した一方、「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」で、相次ぐ監督降板のドタバタも。実際、“過去”“現在”“未来”を描く新作映画3本に加えて、タイカ・ワイティティ監督版「スター・ウォーズ」、ランド・カルリジアンを主人公に迎えるドナルド・グローバー主演の「ランド(原題)」なども、進展が見られない。
それでも、「スター・ウォーズ」に対する興奮と熱狂が、いまも国や世代を超えて脈々と受け継がれていることは、日本で17年ぶりに開催され、大盛り上がりを見せた「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」で証明済み。“原点”「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」の全米公開50周年も控えるなか、今後の動向に期待したい。


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