オーシャンズ12

11の時の女絡みのダニーのダサさ、やっぱあのダニーでもダセーところがあるんだなと思ったし、
そこが物語に深みを与えていたと思っていた。
本作も初っ端から、ラスティにダサさ満載の人間味が出てきて、やっぱ素晴らしいなと思った。

前作からの因縁がベネディクトから続き、ストーリーのロイヤリティ、極上さを醸し出す。

そして、本作の醍醐味。テスの野次馬作戦。
ライナス坊やが序盤から空回りし続け、この中盤の作戦の際、メインメンバーほぼ逮捕中にダニーに成り代わろうとする姿も素敵だ。これぞ11+1=12だ。
その上で本シリーズ全作品を鑑賞した後に観ると、実はライナスが主人公のようなストーリー展開でもある。
ラスティとダニーがリードしつつ、鳴り物のライナスの成長物語、そんな視点を今回振り返ってみると気が付いた。

オーシャンズといえば、カジノでの華美なシーンが期待される中、本作は無いのかなと思いきや、
ラストシーンでの演出。素晴らしい。全員集合、さぁ行こう。次は何する？

とかマジでどうでもいいから最後に気持ちよくなるから信じて見ていてね映画でありがとうございます。
カット割りが気持ち良いからずっと見れるなー。

前作で大金を奪われたベネディクト（アンディ・ガルシア）は11人を見つけ、金を返さないと殺すぞ、と脅され、二週間の猶予をもらう。
背後には泥棒ランキング一位を標榜するフランスのフランソワ（ヴァンサン・カッセル）が暗躍していた。
またアムステルダムの敏腕女性刑事イザベル（キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ）も参入し、豪華な展開となる。
中盤から終盤にかけてはクレジットされていない大スターが二人登場する。
とても楽しい娯楽作品だ。

豪華なキャストは言うまでもない。

でも、なんか展開というかストーリーというか、しっくりこなかった。

途中で展開とかシーンがチンタラしてるように感じたり、もうちょいわかりやすいかんじだと楽しめたかなあ、って。

俺と「合わなかった」ってことなんだろうなあ。