大人でも気付きがある! 原作小説も合わせて読みたい、10代が主人公の“学園もの”映画5本
2024年11月16日 08:00

世界的大ヒット作「ワンダー 君は太陽」から生まれた、もうひとつの物語「ホワイトバード はじまりのワンダー」。12月6日からの公開を前に、本作のように観た人の心を満たし、時に人生の新たな学びを得ることもできる、学校生活を送る10代の主人公を描いた小説原作の映画を5本紹介する。

スティーブン・チョボウスキーの同名ベストセラー・ヤングアダルト小説を、チョボスキー自らメガホンを取り映画化した青春ドラマ。主演に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズのローガン・ラーマンを迎え、周囲に馴染めず内気な高校生が、兄妹との出会いをきっかけに輝き始める日々、そしてほろ苦い顛末を綴り、多くの観客の共感を得た。
「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンの出演も話題になり、デビッド・ボウイ、ザ・スミス、ニュー・オーダーらの往年のロックサウンドに彩られたサウンドトラックも人気を博した。
内気な少年チャーリーは高校デビューに失敗し、友達が出来ないまま、ぱっとしない学園生活を送っていた。パーティ会場でも一人で壁際に佇み、“壁の花”のようにやり過ごしていた。ある日、陽気なパトリックと奔放な恋愛を重ねる義理の妹サムに出会う。彼らの仲間に迎えられたチャーリーは、今までとは生活が一変し充実した高校生活を送るようになるのだったが……。

長年アートディレクター、本のデザイナー、編集者として多くの本を手掛けてきたR・J・パラシオの全米ベストセラー「ワンダー」を映画化したヒューマンドラマ。「ワンダー」は全世界1500万部を超す大ベストセラーとなり、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキーが手掛けた映画は全世界で興行収入320億円超えのスーパーヒットを記録した。
「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ演じるオギーはもちろん、ジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが演じた両親役にも称賛の声が相次いだ。圧倒的な満足度で口コミも広がり、配信サービスなどを通じて今でも多くの人に感動を届けている。
主人公である10歳の少年オーガスト・プルマン、愛称オギー。「スター・ウォーズ」が大好きで宇宙飛行士に憧れる彼は、先天性疾患を抱え、顔にはたくさんの手術跡が残っていた。宇宙飛行士のヘルメットでいつも顔を隠し、学校へ行かず自宅学習を続けてきたが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。学校でオギーはいじめや裏切りなど初めての困難に立ち向かうことに。様々な事件を乗り越えて迎えた修了式では、忘れられない1年を締めくくる最大の出来事が待ち受けていた。
ベッキー・アルバータリ著のベストセラー・ヤングアダルト小説「サイモンvs人類平等化計画」を「きっと、星のせいじゃない。」の製作者が映画化した青春ドラマ。ゲイであることをカミングアウトできない高校生を「ジュラシック・ワールド」のニック・ロビンソンが繊細に演じ、観客からの高い支持を集めた。ティーン・チョイス・アワード2018ではコメディ映画賞を受賞という快挙を達成、のちに本作の世界を舞台にしたテレビシリーズ「Love, ヴィクター」も製作された。
サイモンは両親と妹の明るい家族に囲まれて暮らす普通の高校生の男の子。しかし、実はゲイであるという秘密を抱えていた。ある日、学校に匿名のブルーというゲイの同級生がいることを知ったサイモンは、思い切って連絡を取る。メールを通じてブルーに惹かれていくサイモンは、一体誰がブルーなのか気になり始める。そんな折、同級生にメールの履歴が見つかってしまい、彼から自分の女友達との恋の橋渡しをするように脅迫されてしまう。
2017年に出版されたジェニファー・マチューによるヤングアダルト小説「Moxie」をもとに、ゴールデングローブ賞の司会を務めた経歴も持つ人気コメディアンのエイミー・ポーラーが監督した青春映画。性差別に対抗して女子高校生が連帯するという、学園ものにフェミニズム要素が加わり、ティーン映画に新たな方向性を示す作品に仕上がった。「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」で注目されたローレン・サイや、ザ・ブルーハーツの楽曲「リンダ リンダ」からバンド名が生まれた女子パンク・バンド、ザ・リンダ・リンダズの出演も話題に。
学校での性差別や不公平な現状にうんざりしている、シャイな16才の女子高校生。リベラルな青春を謳歌していた母親の過去にインスピレーションを受け、匿名で読み物「モキシー」を発行する。これが学校中で大反響を呼び、ついには革命を引き起こすことに。

「ワンダー 君は太陽」の原作者R・J・パラシオは「ワンダー」出版後、いじめっ子ジュリアンに対する批判がネット上で広まったことに心を痛め、ジュリアンにフォーカスしたアナザーストーリー「ホワイトバード」を執筆した。「プーと大人になった僕」「オットーという男」のマーク・フォースター監督が映画化した本作は「ワンダー 君は太陽」と同様、人を思いやることによって、どんなに悲惨な状況の中でもこの世界に変化をもたらすことができるのだと、私たちに語りかけてくれる。


いじめにより学校を退学処分になったジュリアンは自分の居場所を失っていた。孫の行く末を心配する祖母のサラは、彼に自身の少女時代について語り始める。画家として成功し人生を謳歌するサラには、誰にも話せなかった秘密があった。それは、人の命を救うことさえできる“命をかけた親切”の物語であった。
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