【5月4日はスター・ウォーズの日】最新情報まとめ 「マンダロリアン」映画化! 過去・現在・未来を描く新作3本の動向は?
2024年5月4日 14:00
本日5月4日は、SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」の名ゼリフである「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」にちなんで制定された「スター・ウォーズの日」です。
2023年に“過去”“現在”“未来”を描く「スター・ウォーズ」新作映画3本の製作が発表されましたが、これに続いて、ディズニープラスで人気を博したドラマシリーズ「マンダロリアン」の映画版「ザ・マンダロリアン・アンド・グローグー(原題)」の製作が決定しました。
「スター・ウォーズ」映画は、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(エピソード9/2019)以降、公開されていないだけに、「ドラマもいいけど、そろそろ映画館で『スター・ウォーズ』が見たい!」というファンにとっては、心踊るうれしいニュースでした。そこで、現在製作が決定している「スター・ウォーズ」新作映画について、最新の動向をリサーチ。以前から噂されながら、進展を見せない「あれ、どうなった?」案件も紹介します。
米ルーカスフィルムは24年1月9日(現地時間)、「スター・ウォーズ」シリーズから派生したドラマシリーズ「マンダロリアン」の映画版「ザ・マンダロリアン・アンド・グローグー(原題)」の製作を発表した。「マンダロリアン」シリーズのシーズン1から制作総指揮を務めてきたジョン・ファブローが監督を務め、製作はルーカスフィルムの最高クリエイティブ責任者(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)であるデイブ・フィローニが担う。
孤高の賞金稼ぎ・マンドー(マンダロリアン/ディン・ジャリン/演:ペドロ・パスカル)と、フォースの力を持つ神秘の子ども・グローグーの冒険と試練を描いたドラマシリーズ。「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(エピソード6/1983)のその後が舞台になっており、「スター・ウォーズ」シリーズを代表するジェダイである、若き日のルーク・スカイウォーカーやアソーカ・タノらが登場し、正史とつながりがある。シーズン3まで制作されており、ディズニープラスで独占配信中だ。
気になる米公開日は、26年5月22日を予定。タイカ・ワイティティ監督のタイトル未定の「スター・ウォーズ」映画の公開日を引き継いだ形となる。
2023年に発表された新作映画3本のうち、“過去”を描くのが「スター・ウォーズ:ドーン・オブ・ザ・ジェダイ(ジェダイの夜明け)」だ。舞台は旧三部作(エピソード4~6)の2万5000年前とされ、「フォードvsフェラーリ」「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のジェームズ・マンゴールド監督が手がける。また、Netflixの人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の企画・制作総指揮を務めたボー・ウィリモンが脚本を担当することが決定した。
マンゴールド監督は本作について、「自分が描きたいと思ったのは、『十戒』のような聖書的なフォースの夜明け(Dawn of the force)についての大作で、フォースとは一体どこから生まれたのか、それをどう使うかを発見したのはいつ頃のことなのか」と発言しており、開発は着実に進展している模様だ。
公開時期は未定。マンゴールド監督は、現在撮影中のティモシー・シャラメ主演のボブ・ディランの伝記映画「A Complete Unknown(原題)」の次に、本作品に取りかかると見られている。なお、ウィリモンは「スター・ウォーズ」ドラマ「キャシアン・アンドー」数話の脚本も執筆している。
フィローニ監督がメガホンをとる“現代”を描く新作映画は、「帝国残党と新共和国の間で激化する戦い」を描くという当初のコンセプトから、いまのところ大きな進展は確認できない。
そもそも、フィローニ監督はプロデュースを務める「ザ・マンダロリアン・アンド・グローグー(原題)」、正式に制作がアナウンスされた「アソーカ」シーズン2で大忙し。また、ファンが熱望し、制作の噂が絶えない「マンダロリアン」シーズン4が仮に始動すれば、新作映画の着手はさらに先に延びる可能性がある。
というわけで、タイトル・公開時期は未定。ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディは、本作について「『マンダロリアン』『ボバ・フェット The Book of Boba Fett』『アソーカ』などを締めくくる作品になる」と語っており、これらのテレビシリーズが、新作映画につながる着地を見せるまでは、その全貌が明らかになることはなさそうだ。
そして、“未来”を描く新作映画「スター・ウォーズ:ニュー・ジェダイ・オーダー」には、続三部作(エピソード7~9)に主演したデイジー・リドリーが、レイ役で復帰することが決定している。物語の舞台は、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(エピソード9)から15年後。レイがジェダイ騎士団を築くところから始まると見られている。
リドリーは、仏AlloCineの取材に対し、「すこし躊躇したが、いったんストーリーがわかったら、これをやりたいと確信しました。『スター・ウォーズ』世界を探求する素晴らしい方法であり、物語を少し異なる方向に進めるクールな方法だと思います」と語っている。
監督は、アカデミー賞を2度獲得したドキュメンタリー作家で、「ミズ・マーベル」も手がけたパキスタン出身のシャルミーン・ウベード=チナーイ。「スター・ウォーズ」関連の長編映画で、女性監督が起用されるのは、今回が初となる。公開時期は明らかになっていない。
俳優、クリエイター、ラッパーと多方面で活躍するドナルド・グローバーと、弟のスティーブン・グローバーが脚本執筆を進めてきた「スター・ウォーズ」シリーズの新作「ランド(原題)」は、当初の予定だったディズニープラスのスピンオフドラマとしてではなく、ルーカスフィルムの長編映画として製作されることが決定している。
主人公は、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(エピソード5/80)、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(エピソード6/83)、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(エピソード9/19)に登場したハン・ソロの悪友ランド・カルリジアン。この3作品では、ビリー・ディー・ウィリアムズが演じ、18年公開の「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」では、ドナルドが若きランドを演じた。新作「ランド(原題)」でも、ドナルドがランド役を務める。公開時期は未定。
ルーカスフィルムが過去、現在、未来を描く「スター・ウォーズ」新作映画の製作を発表したのが、23年に英ロンドンで開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ2023」でのこと。その後、ディズニーが、「3本の新作を26年5月22日、26年12月18日、27年12月17日に全米公開予定」だとアナウンスした。また、先ほど紹介した通り、26年5月22日に「ザ・マンダロリアン・アンド・グローグー(原題)」が公開される予定だ。
一方、当初26年5月22日公開と目されていたタイカ・ワイティティ監督版「スター・ウォーズ」は、現在も大きな進展は確認されていない。ワイティティ本人は監督に加えて、主演する可能性も示唆し、意欲満々だが、現在は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロのベストセラー小説「クララとお日さま(Klara And The Sun)」の映画化に取り組んでいる。
また、以前から新たな「スター・ウォーズ」映画の監督として取り沙汰されているライアン・ジョンソン(「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」)、ショーン・レビ(「デッドプール&ウルヴァリン」)のふたりも、別件で多忙を極めており、いまのところ「スター・ウォーズ」を手がける可能性は不透明な状況だ。ディズニーとしては、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」シリーズとのバッティングを避ける必要もあり、今後の動向に注目が集まる。
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