最高に美しくて最高に仲の悪い“姉と弟”の物語 アルノー・デプレシャン監督作「私の大嫌いな弟へ」9月15日公開
2023年6月12日 18:00

フランスを代表する名匠アルノー・デプレシャン監督の最新作で、マリオン・コティヤール(「エディット・ピアフ 愛の讃歌」「アネット」)とメルビル・プポー(「わたしはロランス」「それでも私は生きていく」)が共演した「Frere et soeur(原題)」が、「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」の邦題で、9月15日から公開されることが決定。あわせて、海外版ポスタービジュアルが披露された。
パリの若者たちを描いた群像劇「そして僕は恋をする」以来、「キングス&クイーン」「クリスマス・ストーリー」などで日本の映画ファンを魅了し続けてきたデプレシャン監督。最新作は、最高に美し、最高に仲の悪い、姉と弟の物語となり、2022年・カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。
アリスは有名な舞台女優で、ルイは詩人。アリスは演出家の夫との間に一人息子がいて、ルイは人里離れた山中で妻と暮らしている。二人はもうずっと憎みあい、顔も合わせていない。そんな二人が両親の事故によって再会するのだが……。果たして、彼らが憎しみから解放されるすべはあるのだろうか。
これまでも家族というモチーフを独特で卓越した視点でとらえてきたデプレシャン監督。何が理由かはわからないが、いつの間にか互いを許せなくなっている二人。誰もがどこかで思い当たる感情が、驚くほどにサスペンスフルに生き生きとスクリーンに息づいている。
「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」は、9月15日からBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開。なお同作は「French Cinema Season in Japan」の一環として、ユニフランスの支援を受けて公開される。
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