私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター

劇場公開日:2023年9月15日

私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター

解説・あらすじ

「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」などで知られるフランスの名匠アルノー・デプレシャンが監督・脚本を手がけ、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤールと「わたしはロランス」のメルビル・プポーが憎みあう姉弟役を演じた家族ドラマ。

舞台俳優として活躍する姉アリスと、弟で詩人のルイ。アリスは演出家である夫との間に1人息子がおり、ルイは人里離れた山中で妻と暮らしている。姉弟は長年にわたって互いを憎みあい疎遠になっていたが、両親の事故によって再会することになる。

共演は「彼女が消えた浜辺」のゴルシフテ・ファラハニ、「歓楽通り」のパトリック・ティムシット。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2022年製作/110分/PG12/フランス
原題または英題:Frere et soeur
配給:ムヴィオラ
劇場公開日:2023年9月15日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第75回 カンヌ国際映画祭(2022年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アルノー・デプレシャン
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(C)2022 Why Not Productions - Arte France Cinema

映画レビュー

3.5すべての人々が直面せざるを得ない「生きることの難しさ」への問い

2023年9月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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高橋直樹

4.5嫌いになった理由はあるのか? 「理由は無い」と答えるデプレシャン監督

2025年7月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

さて皆さん、
ごきょうだいの仲は良好ですか?
再会する時に、ためらいや緊張は起こりますか?

僕の友人が、御尊父を亡くされて、葬儀のために田舎へと帰りました。
ずっと仲の悪かった兄弟が (仕方なく) そこで顔を揃えたのだそうです。

長男のお嫁さんが、精一杯の勇気を振り絞り、気を利かせて、「こういう機会だからみんなで写真を撮りましょう」と、思い切って提案した。

「あ、俺いいスから」と、バネに弾かれたように三兄弟はカメラの前から離れてしまったのだと。
お嫁さんが、可哀想すぎる。
みんなが辛い。
たとえ親の葬式でも
兄弟の仲は修復は出来ないんですよ。

・・・・・・・・・・・・・

本作では、不運な交通事故で危篤の重傷を負った父親と母親が登場。
年寄りには切なる願いがあったことだろう。
仲たがいする娘と息子、この姉弟を憎しみの呪縛から解き放つこと。

例えそれが積極的なものでなかったとしても、親がいなくなることが、子らの接近のきっかけの足しにはなるかも知れなかったのに。

けれど作家の弟と、女優の姉だ。
出演者の名前を見れば、これが一筋縄ではいかない映画だと察しはついたけれど、
いま、ちょっとした小説を読み終えた感がある。

それぞれの独白がこの映画の物語を導き、彼らの想いと生き様を言葉にしてナレーションする。
二人の表情と声の穏やかさがとてもいい。フランス語がいい。

けれど二人が対面すると、その穏やかさは消える。
ヒステリーの発作。早口の怒号。共に暮らせない二人。似たもの同士。
これからもこの緊張関係とDistanceは続くのだろう。

・・・・・・・・・・・・・

僕も弟とは疎遠で。
修復は出来なかった。無念だけれど、どうにもならなかった。

それでも世界の何処かにその相方がいる。
この姉弟の関係=「理由なき反抗」と「生理的拒絶感」が
それぞれの人生のための反転した海図であり羅針盤であってくれるのだろう。
つまり引き合うことだけが人間関係ではないのだ。
対極の存在として、反発して遠ざけることも自分の譲ってはならない立ち位置だ。

各シーン、各エピソードは
羅列に終始しているばかりで、ハッピーエンドでもバッドエンドでも無いのだが、衣装も美術も演出も良い。そして出演者たちの演技はずば抜けている。
だから飽きずに観ることが出来るわけだ。

「反感」は、小さな事件の積み重ねで骨身に刻まれて来た場合もあるし、ある日突如として始まるケースもある。
そして生まれながらに反りの合わない肉親もいる。

確かにこれは出来の悪い映画かも知れないが、出来の悪い人間を映すのだから、仕方もない。
この映画は、ノーマルはひとりもいなかったし、種明かしも結論もない。
てもこういう前後不覚の「切り取られた瞬間」の物語が堪らなく好きな自分にとっては、幾度も観返してみたい、実にハマってしまう作品だった

「理由は無いけれど、嫌いな身内がいる。そしてこれが日常・・」
という
身に覚えのあるスーパー・レアリズムの映画なのだ。

🌿✨

でも口直しに
益田ミリ原作の「僕の姉ちゃん」を観てなごむ。
実写版の主演は黒木華なんです(笑)

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きりん

2.5もう少し経緯が欲しい

2025年5月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

マリオン・コティヤールお目当てで鑑賞。
冒頭から思っていた雰囲気と違い、あれっ…。それでも期待しながら観進めていったが、率直な感想、本作の良さが全くわからなかった。
そもそもストーリーもよくわからない。いや、ある意味ストーリーは単純明快なのだが、登場人物の心情が非常に読み取りにくい。個人的に映画に起承転結は求めない方だが、いくらなんでももう少しい経緯がわからないと共感できるものもできないのでは。
フランスの名匠アルノー・デプレシャン監督作品とのことだが、ちょっと自分にはハードル高過ぎたのか。一応本監督の他の作品も機会があれば観てみようとは思うが、本作を観返すことはないだろう。

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いけい

2.5意外と重い作品

2025年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

CSで録画視聴。
よくあるストーリーだが、憎しみ合っていた二人が両親の事故で
再開したもののお互いが憎しみ合っている。姉と弟が憎しみから
一つの事故で憎しみから解放されるとはとてもこの作品を観る
限り思えなかった。親子なら分からないでもないが。デフレシャン監督に
しては残念な作品。

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ナベウーロンティー

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