アカデミー賞歌曲賞ノミネート「私たちの声」今秋公開決定 杏と呉美保監督が授賞式出席
2023年3月6日 18:00

第95回アカデミー賞で、主題歌「Applause」が歌曲賞にノミネートされた「私たちの声」(原題:Tell It Like A Woman)の公開が今秋に決定。短編「私の一週間」に出演した杏と、呉美保監督が3月12日(※現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスで開催される授賞式へ出席する。
「私たちの声」は女性のエンパワーメントが叫ばれる現代、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の物語を紡ぎ出した7つの短編から成るアンソロジー映画。「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社「We Do It Together」協力のもと、そのメンバーを中心に、企画意図に賛同した多くのキャスト&スタッフたちが世界中から集結。実際の出来事から着想を得たエピソードや、物語仕立てのフィクションまで、世界各地を舞台に感動的で力強い物語が描かれる。各話の主人公たちは、強い決意と勇気をもって人生の難局に立ち向かい、より強く、より自己認識を高め、スクリーン越しに観る者へ称賛を贈るような7つの珠玉のヒューマンドラマに仕上がっている。

出演はジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」「リスペクト」)、カーラ・デルビーニュ(「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」「スーサイド・スクワッド」)をはじめ、エバ・ロンゴリア(「デスパレートな妻たち」)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(「ポロック2人だけのアトリエ」)、マルゲリータ・ブイ(「3つの鍵」)らが名を連ねる。監督には、キャサリン・ハードウィック(「トワイライト 初恋」)、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」や「ドリーム」で知られる女優タラジ・P・ヘンソンが参加している。
アカデミー賞の歌曲賞にノミネートを果たした主題歌「Applause」は、アメリカ音楽界のヒットメーカーであり、2001年にソングライターの殿堂入りを果たしたダイアン・ウォーレンが作詞・作曲、歌手、女優としてマルチに活躍するソフィア・カーソンが歌唱を担当。困難に立ち向かい奮闘する女性たちに、曲名どおり「拍手」を贈る力強い楽曲となっている。また、2人はアカデミー賞授賞式内で生パフォーマンスする。今回の歌曲賞ノミネートで、これまでアカデミー賞に13回ノミネートされているウォーレンが、14回目のノミネートで初の受賞となるのか注目が集まる。
そして、7つの短編のうちの一つである「私の一週間」は WOWOWが製作・企画・プロデュース。呉監督のメガホンで、杏が、育児に仕事に多忙な日々を送る2児の母親のある一週間を演じる。
「生中継!第95回アカデミー賞授賞式」は WOWOWで3月13日(※日本時間)午前7時半から生中継・ライブ配信。番組案内役はジョン・カビラと宇垣美里が務め、スペシャルゲストに中島健人(Sexy Zone)、スタジオゲストに映画監督で演出家の大友啓史、映画評論家の町山智浩が出演。「私たちの声」は、今秋に新宿ピカデリーほか全国で公開。

何カ国ものチームが集まり、女性の物語を作るこのプロジェクトは、女性のみならず、女性を取り巻く人、つまり人間全員へのメッセージが込められていると思います。
性に対してさまざまな議論がされはじめた昨今。完全なる一つの答えというのはいつまでも出ないかもしれません。
ただ、考えるきっかけが増えている現状に、私たちは何かを変えたい、それに向かって行動したいと言う思いが世界中のそこここにあるのだと思います。作って発信し続けることに、意義を感じています。私は今回この映画に、呉美保監督と参加することができて、大変光栄に思っております。そして授賞式にも!日本での公開も決まり、これから楽しみがいっぱいです!
2021年の春、鷲尾プロデューサーから今作のお話をいただきました。 第二子がまだ0歳、寝不足続きだった私は映画のことなど考える余裕はなかったものの、「女性の社会問題がテーマ」と書かれた企画書を目にし、使命のような高揚でいっぱいになりました。母になって7年、毎朝目覚めた瞬間から時間に追われ、あっという間に1日が終わります。こんな生活ではもう長編映画は作れないわ、そう思ってもいたので短編映画なら何とか頑張れるかもしれない、それ以上に世界で活躍する監督や俳優たちとの映画作りをしてみたくて、一気に脚本を書き上げました。主演には揺るがぬ佇まいが美しい杏さんに、多くを語らずとも理解し合える至福の撮影でした。そして、ようやく劇場公開が決まり喜んでいたら、米アカデミーの歌曲賞にノミネートと大吉報も。まさか授賞式に参加できるなんて、身に余る光栄です。杏さんの世界デビューを誰よりも至近距離で見られることが、今からとっても楽しみです。
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