「テルマ＆ルイーズ」ミュージカル舞台化　主演はアマンダ・セイフライド＆エバン・レイチェル・ウッド

「テルマ＆ルイーズ」のミュージカル舞台化をめぐっては、かねて企画が持ち上がっており、2021年夏には米ロサンゼルスで行われた公開30周年記念ドライブイン上映会の席で、同作の脚本を手がけ、アカデミー賞脚本賞を受賞したカーリー・クーリが公表もしていた。

ミュージカル舞台化にあたっては、クーリが女優で脚本家のハリー・ファイファーと共同で脚本を執筆。グラミー賞ノミネート経験を持つシンガーソングライターのニーコ・ケースがオリジナル楽曲を書きおろすほか、「クワイヤ・ボーイ」でトニー賞にノミネートされたトリップ・カルマンと米HBO Maxの人気シリーズ「ステーション・イレブン」のスコット・デルマンがそれぞれ、演出とプロデューサーで参加するとのことだ。

史上最大の詐欺スタートアップともいわれる「セラノス」の創業者で、巨額詐欺事件を引き起こした実在の起業家エリザベス・ホームズを演じた「ドロップアウト　シリコンバレーを騙した女」で、第80回ゴールデングローブ賞のテレビ部門最優秀主演女優賞（リミテッドシリーズ／テレビムービー）に輝いたセイフライド。10日に開催された授賞式には現れず、プレゼンターが「現在、新作ミュージカルの準備で忙しいため」と不在の理由を説明したことで、晴れの場を欠席するほどの企画とは一体何なのかと注目が集まっていた。

授賞式の2日後、セイフライドは自身のInstagramに動画を投稿。「テルマ＆ルイーズ」と具体的なタイトルは口にしなかったものの、「今はニューヨークにいるの。『ドロップアウト　シリコンバレーを騙した女』チームとは、FaceTimeで受賞の喜びを分かち合ったわ。行けなくて残念だったけど、長年の夢だった新たな挑戦に向けて頑張っているところよ。魔法のような素晴らしい作品で、ミュージカルだってこと以外、今はまだ明かせないけど、楽しみにしていてね」と興奮気味に語った。

大ヒットブロードウェイミュージカルの映画化「マンマ・ミーア！」とその続編「マンマ・ミーア！ ヒア・ウィー・ゴー」で卓越した歌唱力を証明済みのセイフライドと、ビートルズのナンバーで構成したミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」に加え、アナとエルサの母親イドゥナ役の声優として参加したディズニーアニメ「アナと雪の女王2」でも美声を披露したウッドが、映画版でジーナ・デイビスとスーザン・サランドンが魅せた極上のケミストリーをどう再現するのかに期待が高まる。