妻夫木聡、イベントで客席に“息子役”を発見 「ある男」公開後の反響も明かす
2022年11月24日 19:00

平野啓一郎の同名ベストセラーを映画化した「ある男」(公開中)のティーチインイベントが11月23日、都内で行われ、主演の妻夫木聡、脚本の向井康介が登壇した。
「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督がメガホンをとった本作は、弁護士の城戸(妻夫木)が、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から亡くなった夫・大祐(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受けたことで、彼の正体に迫っていくさまを描く。11月18日に初日を迎え、好スタートを切っている。
2人の挨拶の後、スタッフも数時間前に知らされたという、カイロ国際映画祭のコンペティション部門で最優秀脚本賞を受賞したことがMCより発表された。向井は「ありがとうございます。まだあまり実感がありませんが……」とコメントすると、カイロ国際映画祭に参加中の石川監督がトロフィーを持つ姿の写真がスクリーンに映し出され、会場はお祝いムードに包まれた。

公開後は周囲からの反響も大きかったようで、妻夫木は「今撮影しているドラマの現場で、堤幸彦監督から『素晴らしかった!』と感想をいただきました。最近の映画の中で一番良かったと仰ってくださって、すごく嬉しかったですね」と明かす。
「マイ・バック・ページ」「愚行録」でも仕事を共にした経験のある向井について、妻夫木は「石川監督と向井さんが組む作品の魅力は、映画的にテクニカルな部分で挑戦すること。城戸と柄本さん演じる小見浦が対峙するシーンで、雨が降るところや冒頭のバーのシーンなど、映画の中で“ついてもいい嘘”のバランスがすごく好きです」と魅力を熱弁する。
向井は「『愚行録』の時は、石川監督が演劇的なケレン味をやってみたいと言っていて。自分もそういう気持ちがあったので、監督と合致しました。それを今回発展させて、トンネルを小見浦と面会するシーンでの刑務所の廊下に見立てたり」と説明した。
観客から、城戸の後ろ姿が印象に残ったという感想を受け取った妻夫木は「映画と小説の違いは、映画だとパッと映った瞬間にそのキャラクターを表現しないといけないこと。後ろ姿に何かを感じてくれたら、役作りが活きたのだと思います。山田洋次監督にも、存在としてそこに『ある』ということが大事と言われたことがあって。その言葉はこれからもずっと大事にしたいと思っています」と話していた。
イベント中には偶然、劇場内で映画を観ていた城戸の息子役・岩川晴くんを妻夫木が発見し、舞台に上がることに。妻夫木は晴くんを抱きかかえるなど、すぐに撮影中の親子関係に戻ったかのような笑顔をのぞかせていた。
(C)2022「ある男」製作委員会
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