名優ゲイリー・オールドマン、俳優引退を検討 ドラマ「窓際のスパイ」を有終の美に?
2022年11月23日 12:00
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞主演男優賞に輝いた名優ゲイリー・オールドマンが、引退を検討していることを明らかにした。
オールドマンは、「シド・アンド・ナンシー」で鮮烈な映画デビューを飾ったのち、「ドラキュラ」「レオン」「エアフォース・ワン」などの悪役で強い印象を残した。クリストファー・ノーラン監督による「ダークナイト」3部作でのゴードン警部補役や、「ハリー・ポッター」シリーズのシリウス・ブラック役を好演。「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を初受賞したのち、デビッド・フィンチャー監督の「Mank マンク」でもアカデミー賞にノミネートされている。
現在、Apple TV+のオリジナルドラマ「窓際のスパイ」シーズン2を撮影中のオールドマンは、英タイムズ紙の取材で、同作をもって引退することも検討しているような発言をしている。
「他人が羨むようなキャリアを持っていますが、キャリアは衰えるものですし、演技以外にも興味のあることがあります。来年は65歳になるし、70歳は目前です。80歳になっても現役でいたいとは思いません。ジャクソン・ラム(『窓際のスパイ』の役名)を最後に引退できれば、これほど嬉しく、光栄なことはないと思っています」
「窓際のスパイ」は英作家ミック・ヘロンの同名スパイ小説のテレビドラマ化で、英情報局保安部(MI5)で、「遅い馬」と呼ばれる落ちこぼれのスパイたちを主人公にしている。オールドマンは、ジャクソン・ラムというリーダーに扮している。
オールドマンは、ノーラン監督の「オッペンハイマー(原題)」にも出演している。