【ネタバレ解説】「あなたの番です 劇場版」ドラマとの違い、オランウータンタイムやブルの意味など【金曜ロードショーで地上波初放送】
2022年11月18日 21:05

秋元康が企画・原案を手掛けたミステリードラマを映画化した「あなたの番です 劇場版」が、11月18日午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本編ノーカットで地上波初放送されます。
劇場版はドラマ版の続編ではなく、パラレルワールドで新たな連続殺人事件が発生。原田知世扮する菜奈や、田中圭演じる翔太らお馴染みの面々が、疑心暗鬼の渦に飲み込まれていきます。
本記事では、主要登場人物にまつわるエピソードや、ドラマ版と劇場版の違い、「ブル」や「オランウータンタイム」などのあな番ワードを解説。劇場版は完全オリジナルストーリーですが、ドラマ版の内容をおさらいしておけば、犯人の考察に役立つこと間違いなし!?
※本記事はドラマ版の犯人に関するネタバレを含んでいます。未見の方は十分にご注意ください。
[作品概要&あらすじ]
[主な登場人物]「キウンクエ蔵前」の住民など
[あな番ワード解説]オランウータンタイムなど
[「金曜ロードショー」今後の放送ラインナップ]
日本テレビ系で19年4~9月に2クール連続で放送されたミステリードラマ「あなたの番です」の劇場版。ドラマ版では、都内のマンションに引っ越した新婚夫婦が住民たちの「交換殺人ゲーム」に巻き込まれていく様子が描かれ、複雑に張り巡らされた伏線から黒幕を探る“考察”がSNSやYouTubeで白熱した。
劇場版は交換殺人が起きなかったパラレルワールドを舞台に、マンションの住民たちがクルーズ船で謎の連続殺人事件に遭遇。ドラマ版から引き続き、秋元康が企画・原案、原田知世と田中圭が主演を務め、西野七瀬、横浜流星、木村多江、生瀬勝久らドラマ版のキャストが勢ぞろいした。
マンション「キウンクエ蔵前」に引っ越して2年後、晴れて結婚した菜奈と翔太は、住民会を通じて親しくなったマンション住民たちを招待し、船上ウェディングパーティーを開く。ところが、逃げ場のないクルーズ船内で連続殺人事件が発生。菜奈と翔太と住民たちは犯人捜しに乗り出すが、そこには思わぬ殺意が交錯していた。

ミステリー小説がきっかけで結ばれた15歳差の新婚夫婦。マンション「キウンクエ蔵前」で新婚生活をスタートさせたが、菜奈が出席した住民会で、住民13人がそれぞれ殺したい人の名前を紙に書いてクジのように引く「交換殺人ゲーム」が行われ、その夜、管理人の床島(竹中直人)が屋上から転落して死亡。これを皮切りに次々と殺人が起こり、2人は交換殺人ゲームを止めるべく行動する。しかし、第1章の最終話で菜奈が何者かに殺され、自宅の寝室で遺体が発見される。

劇場版では、住民会に菜奈ではなく翔太が参加。翔太の発言によって交換殺人ゲームは実行されず、2人は平穏に暮らしています。ドラマ版では未入籍でしたが、劇場公開にあわせて放送された新撮のスペシャルドラマで、菜奈と元夫・細川朝男(野間口徹)の離婚が成立。劇場版では晴れて夫婦となった2人が船上結婚パーティーを開きますが、そこで住民たちを巻き込む連続殺人事件が発生することに……。


菜奈と翔太とともに交換殺人ゲームの犯人捜しをしていた黒島だが、実は彼女が真犯人。第2章でマンションの住民となった二階堂は、翔太に頼まれ、AIの技術で関係者をプロファイリングしていく。やがて黒島と恋人関係になった二階堂は彼女が犯人だと気付いたが、翔太を裏切り黒島に手を貸してしまった。
ドラマ版では翔太のバディとして活躍した二階堂ですが、劇場版では「キウンクエ蔵前」に入居していません。翔太にとって二階堂は、相棒の“どーやん”ではなく“黒島ちゃんの彼氏”。あな番ファンとしては寂しさを感じますが、ドラマとは違う2人の関係性に注目です。劇場版に繋がるスペシャルドラマでは、黒島と二階堂が大学で出会って恋に落ちるまでが描かれました。

一人息子の総一を溺愛する早苗。しかし、総一には猟奇的な一面があり、早苗と正志は総一が誰かを殺さないよう部屋に監禁していた。普段は物腰柔らかな早苗だが、総一の存在がバレそうになると性格がひょう変。ドラマ放送時は、早苗役の木村の狂気の演技が話題を呼んだ。
ドラマ版では、早苗と正志は息子の監禁容疑と交換殺人に関わった罪で逮捕。総一も殺人未遂事件を起こし、少年院へ送致されました。しかし、スペシャルドラマで早苗が菜奈に総一の存在を明かし、状況が改善。劇場版では、総一はシカゴに留学中となっています。

正義感から、マンションに大量の防犯カメラを設置していた淳一郎。黒島が恋人からDVを受けていることを知った彼は、黒島の恋人に暴力をやめるように忠告するが、突発的に殺してしまった。これが引き金となり、黒島による連続殺人が加速していった。
ドラマ版では黒島の恋人を殺害した罪の意識から劇団にのめり込み、看板女優と不倫関係になった淳一郎。しかし、スペシャルドラマでは、黒島の恋人は田宮の通報で水城&神谷刑事コンビが逮捕。釈放後に黒島によって殺害されます。劇場版では、田宮夫妻は円満の様子。
美里は車いす生活の姑・幸子の介護に疲れ果て、気の弱い吾朗は嫁姑の不仲を見て見ぬふり。美里と吾朗は、美里の誕生日パーティー中に黒島によって惨殺された。実は、黒島は幸子の孫で、幸子と美里は黒島の異常性を知っていた。
ドラマ版は幸子がビルの屋上から拘束された状態で転落する衝撃的なシーンで幕を閉じましたが、劇場版では美里、吾朗、幸子が揃って船上パーティーに参加。ただし、嫁姑の不仲は相変わらずのよう。

暴力団の下っ端構成員の浮田は、あいりの父親代わりで、子分であいりの恋人でもある柿沼と3人で暮らしている。ドラマ版では浮田が真犯人は黒島だと気付き、殺害されてしまった。劇場版では、あいりは柿沼と結婚していて柿沼姓になっている。

バングラデシュ人でSEのイクバル、中国人留学生のシンイー、シンイーの恋人でベトナム人のクオンは、3人でシェア生活をしている。ドラマ版では、部屋に大量の不法滞在者を匿っていたことで、交換殺人ゲームに巻き込まれていった。

ドラマ版では、エキセントリックな行動で度肝を抜いた“尾野ちゃん”。劇場版では、なんと妊婦姿で登場。パパは一体誰なのか、そもそも本当に妊娠しているのか。劇場版でも“尾野ちゃん”から目が離せない。

ドラマ版では妻の佳世とは別居中で、佳世は黒島によって殺害されてしまった。しかし、スペシャルドラマで夫婦仲が修復。劇場版では、佳世は仕事の都合が付かず、船上パーティーは不参加となっている。
芸能人の袴田吉彦に似ていることで、人生を狂わされた久住。ドラマ版では交換殺人ゲームの紙に“袴田吉彦”と書いたことで、事件に巻き込まれていった。エレベーターマニアで、エレベーターに名前を付けて溺愛している。
大学病院の勤務医で、ドラマ版ではシンイーを脅迫していたタナカマサオを交換殺人ゲームで殺してしまった。ドラマ版では同じ病院に務める看護師・桜木るり(筧美和子)と付き合い始めたが、劇場版では恋人はいない。
ドラマ版では小規模な外食チェーンを運営していたが、劇場版ではイベント会社の社長になっている。菜奈と翔太の船上パーティーを企画した。
フリーライター。ノンフィクション本を書くために、住民のゴミを漁ったり、住民同士の会話を盗聴したりしている。
IT起業家でアプリを開発している。赤池幸子と仲が良い。

「キウンクエ蔵前」の管理人で、ドラマ版ではマンションの屋上から転落して死亡。これをきっかけに交換殺人ゲームが始まったと思われたが、実は自殺未遂による転落死だった。スペシャルドラマでも自殺を図るが、住民たちの機転で命拾いする。

菜奈の元夫。ストーカー気質で、翔太の勤務先のジムに入会して翔太に近づいた。翔太は、菜奈と細川の関係を知ってからも、“アニキ”と呼んで慕っている。スペシャルドラマで細川が離婚届けに判を押し、3人の関係に決着がついた。
ドラマ版の第2章で、赤池一家が住んでいた部屋に引っ越してきた。実は5年前に一人娘の穂香を殺害されており、犯人を追っていた。劇場版では、船員としてクルーズ船に乗り込む。
黒島のストーカーで、不敵な笑みを浮かべ、かかとをトントンと上下させながら黒島を見つめている。ドラマ版では黒島の犯行に協力していた。
ドラマ版では床島の代わりに派遣されたマンション管理人だったが、劇場版では菜奈と翔太の結婚パーティーのカメラマンとして登場。

水城とコンビを組む所轄の刑事。ドラマ版では菜奈を殺した犯人を突き止めたが、内山に殺害されてしまった。劇場版では、クルーズ船で起きた事件の捜査で船に乗り込む。
神谷とコンビを組む所轄刑事。刑事だが、極度の怖がり。
謎の女。
黒島と二階堂が通う大学の教授。黒島のゼミの教授で、ドラマ版では黒島が交換殺人ゲームで“殺したい人”として名前を挙げていた。
元ネタはミステリー小説「モルグ街の殺人」。翔太がうっかりミステリー作品のネタバレをしないように、菜奈がネタバレをしたくなったら「オランウータンタイム」といってヒントを出し合うことを提案した。菜奈と翔太は、推理を始めるときにも使っている。
翔太の口ぐせで、推理をしていて犯人が閃いたときや、何かを確信したときによく使っている。翔太の趣味はダーツで、ダーツボードの中心円や命中したことを意味する「ブル(正式名称はブルズアイ)」が語源。
「隣り合う2つの数を合計すると次の数になる」という数列。ドラマ版では黒島と二階堂がフィボナッチ数列の話で盛り上がる場面や、2人がフィボナッチ数列に関係するひまわり畑でデートするシーンが描かれた。
「遺体」のこと。ドラマ版では怖がりな水城刑事が恐怖を和らげるために、遺体を「パッタイ」と呼んでいた。
・12月2日 「天使にラブ・ソングを…」
・12月9日 「天使にラブ・ソングを2」
・12月16日 「グレムリン」
・12月23日 「ホーム・アローン2」
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