心揺さぶる母子の絆を描く映画5選 「パラレル・マザーズ」「百花」など感動作から衝撃作まで
2022年10月6日 12:00

「オール・アバウト・マイ・マザー」「ペイン・アンド・グローリー」などを手掛けたペドロ・アルモドバル監督最新作で、ペネロペ・クルスが主演する「パラレル・マザーズ」が、11月3日から公開される。偶然にも同じ日に出産した2人のシングルマザーを取り巻く数奇な運命や絆が描かれた本作にちなみ、感動作から衝撃作まで、一筋縄ではいかない複雑な母と子の関係が描かれた劇場公開作品を紹介する。

出産を控えたフォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)は、入院した病院で偶然出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた2人は同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。しかし、ある日、娘の父親から「自分の子どもとは思えない」と告げられるジャニス。DNAテストで娘が実の子ではないことが判明し、アナの娘と取り違えられたのではないかと疑うジャニスだったが、葛藤の末にこの秘密を封印することを選ぶ。

プロデューサー、脚本家、小説家として数々の作品を手がけてきた川村元気が2019年に発表した同名小説を、自ら長編初メガホンをとって映画化した。レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)と、ピアノ教室を営む母・百合子(原田美枝子)。2人は過去のある事件をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた。百合子は認知症と判断され、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえ分からなくなってしまう。百合子が記憶を失うたびに、泉は母との思い出を蘇らせていく。ある日、泉は百合子の部屋で1冊の日記を見つけ、そこにはあの事件の真相が綴られていた。

フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーブと、本作にてセザール賞最優秀男優賞を受賞したブノワ・マジメルの共演作。人生半ばにして膵臓ガンを患ったバンジャマンは、母クリスタルとともに、名医として知られるドクター・エデのもとを訪れる。ステージ4の膵臓ガンは治せないと告げられ自暴自棄になるバンジャマンに対し、エデは病状を緩和する化学療法を提案。エデの助けを借りながら、クリスタルはできる限り気丈に息子の最期を見守ることを決意する

互いの気持ちのすれ違いに葛藤する娘と母の複雑な感情をつづった人間ドラマ。3人姉弟の長女で、今は夫と暮らす夕子(井上真央)は、急な事情で母の寛子(石田えり)と一時的に同居することになる。明るくて社交的な寛子だったが、夕子はそんな母のことがずっと苦手だった。不安を抱えたまま同居生活がスタートするが、昔と変わらない母の言動に、夕子はもやもやした気持ちを抑えきれない。ある日、ふたりの関係を揺るがす出来事が起こる。

「告白」の原作者・湊かなえの問題作を映画化。女子高生が自宅の庭で死亡する事件が起きた。発見したのは少女の母で、事故なのか自殺なのか真相は不明なまま。物語は、悲劇に至るまでの過去を母と娘のそれぞれの視点から振り返っていくが、同じ時間・同じ出来事を回想しているはずなのに、その内容は次第に食い違っていく。戸田恵梨香と永野芽郁が母娘を演じ、監督は「余命1ヶ月の花嫁」「さよなら歌舞伎町」の廣木隆一。
(C)Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU
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