スピルバーグ監督「ザ・ファーブルマンズ」、トロント国際映画祭で観客賞
2022年9月21日 20:00

スティーブン・スピルバーグ監督の最新作「ザ・ファーブルマンズ(原題)」が、トロント国際映画祭の観客賞に輝いた。
トロント国際映画祭(TIFF)で最高賞にあたる観客賞を受賞した作品は、アカデミー賞で作品賞を受賞することが多いと知られている。過去12年の観客賞受賞作品のうち、アカデミー賞で作品賞受賞が4本、作品賞ノミネートが7本と好成績を誇っている。
「ザ・ファーブルマンズ(原題)」は、スティーブン・スピルバーグ監督自身の経験に基づいた自伝的映画。コンピューター技師の父(ポール・ダノ)と、かつてピアニストを目指していた母(ミシェル・ウィリアムズ)のもとで育った少年サミー(ガブリエル・ラベル)が、家庭や学校でさまざまな問題を経験しながら、映画監督としての才能を開花していくというストーリー。脚本は、スピルバーグ監督が「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」のトニー・クシュナーと共同で執筆している。
観客賞受賞にあたり、スピルバーグ監督は「この映画は、私が今まで作ったなかで最もパーソナルな映画です。トロントのみなさんの温かい歓迎により、私と『ザ・ファーブルマンズ』ファミリー全員にとって、初めてのトロント国際映画祭訪問はとても親密でパーソナルなものになりました。この週末を忘れられないものにしてくれたトロントの映画ファンの皆さんに、特別な感謝を捧げます」
なお、2位はサラ・ポーリー監督の「Women Talking(原題)」、3位はライアン・ジョンソン監督の「ナイブス・アウト グラス・オニオン」となった。
ちなみに、最近のトロント国際映画祭観客賞受賞作品と、アカデミー賞での結果は以下の通り。
20年:「ノマドランド」(アカデミー賞作品賞受賞)
19年:「ジョジョ・ラビット」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
18年:「グリーンブック」(アカデミー賞作品賞受賞)
17年:「スリー・ビルボード」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
16年:「ラ・ラ・ランド」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
15年:「ルーム」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
14年:「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
13年:「それでも夜は明ける」(アカデミー賞作品賞受賞)
12年:「世界にひとつのプレイブック」(アカデミー賞作品賞ノミネート)
11年:「私たちはどこに行くの?」
10年:「英国王のスピーチ」(アカデミー賞作品賞受賞)
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