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第79回ベネチア映画祭開幕 セレモニーはコロナ禍以前のような華やぎ、ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ登場

2022年9月1日 12:00

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ジュリアン・ムーアら審査員
ジュリアン・ムーアら審査員
Photo by Daniele Venturelli/WireImage

第79回ベネチア国際映画祭が現地時間の8月31日に開幕した。コロナ禍で規制の多かった昨年に比べ、今年は規制がなくなり、マスク着用も義務から推奨となって、以前の映画祭の状態に戻った印象だ。

コンペティション作品は計23本。日本からは深田晃司の「LOVE LIFE」が入選し、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥダーレン・アロノフスキールカ・グァダニーノフロリアン・ゼレールジャファル・パナヒフレデリック・ワイズマンといった監督たちと競う。2010年、イラン政府によって20年間映画製作を禁止されたなかで映画を撮り続けているパナヒ監督の新作「NO BEARS」は、障害を乗り越える2組のカップルのラブストーリーというが、どんな内容なのか興味深い。

今年もベネチアは、開幕を飾ったノア・バームバックの「White Noise」をはじめNetflix作品が多く、なかでもアンドリュー・ドミニクマリリン・モンローを題材にしたフィクション「Blonde」が注目を集めている。「White Noise」は、ドン・デリーロの原作の映画化で、死や未来への不安にとりつかれた家族の姿をカラフルにハイテンポで描く。レッドカーペットにはバームバック監督とともにアダム・ドライバーグレタ・ガーウィグドン・チードルら出演者が並んだ。

またオープニングセレモニーでは、カンヌ国際映画祭に続いてウクライナのゼレンスキー大統領がビデオで登場。海外の国のサポートが必要であることを強く訴えかけた。

アウト・オブ・コンペティションにはオリバー・ストーンが原発とエコロジーを題材にした「Nuclear」や、セルゲイ・ロズニツァの「The Kiev trial」といったドキュメンタリーの他、ラブ・ディアスの新作、キム・ギドクの遺作、オリビア・ワイルドの初監督作、黒澤明の「生きる」をカズオ・イシグロの脚本でリメイクしたオリバー・ハーマナスの「LIVING(仮題)」など。またテレビシリーズ作品として、ラース・フォン・トリアーの「キングダム」完結編、ニコラス・ウィンディング・レフンの「Copenhagen Cowboy」が披露される。さらにオリゾンティ部門には、日本から石川慶の「ある男」が入選した。

今年の審査員メンバーは、審査委員長のジュリアン・ムーアのもと、昨年の金獅子受賞者であるオドレイ・ディワンカズオ・イシグロ、イランの女優レイラ・ハタミレオナルド・ディ・コスタンツォ監督ら7人。ムーアは記者会見で、「わたしはつねづねキュレーションの仕事がとても大事だと思っています。そういう意味で、ここベネチア映画祭で多くのスタッフのキュレーションによって選ばれた作品を発見できることに喜びを感じます。そして外国語の作品を観ることもとてもエキサイティングです。わたしたちはそこから人種も文化も性別も異なる人々のことを知り、学ぶことができる。それはとてもインスパイアされることです」と語った。

受賞結果は9月10日のセレモニーで発表される。(佐藤久理子)

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