イドリス・エルバ主演作2本がトップ10入り 首位はホラースリラー「The Invitation」【全米映画ランキング】
2022年8月30日 16:00
8月4週目の北米映画市場は、大作の公開がないこと、小学校の夏休みが終わったことなどが原因で、興行不振が続き、興行収入は1月下旬以降で最も金額が少なくなりました。なかでも首位を獲得したのは、ソニーのホラースリラー「The Invitation(原題)」。ナタリー・エマニュエル(「ワイルド・スピード SKY MISSION」)演じる女性イヴィーと家族との再会が、邪悪な仮面劇へと変ぼうするさまを描いています。批評家からは賛否両論あるものの、週末3日間で興収700万ドルを売り上げ、製作費1000万ドルに迫る勢いを見せています。
ソニーのブラッド・ピット主演のアクション「ブレット・トレイン」は、ユニバーサルのサバイバルアクション「ビースト」を超え、公開後4週目にして2位に返り咲きました。「ブレット・トレイン」は週末3日間で興収560万ドル、3位の「ビースト」は興収490万ドルを記録しました。
興味深いことに、イドリス・エルバの主演作2本が、トップ10に入っています。「ビースト」に加え、ユニバーサル・アーティストの「スリー・サウザンド・イヤーズ・オブ・ロンギング(原題)」が7位にランクインしました。同作は、英小説家A・S・バイアットの短編小説を原作に、ティルダ・スウィントン扮するアリシアが、エルバ演じるジンが宿る魔法のランプを手に入れる物語。「ハッピー フィート」で第79回アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞したジョージ・ミラーが監督を務め、「イングリッシュ・ペイシェント」で第69回の同賞で撮影賞を獲得したジョン・シールが撮影を担当。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のふたりが、再びタッグを組みました。しかし、オープニング3日間の興収は280万ドルで、製作費6000万ドルには程遠い結果となりました。