西島秀俊、撮影で運転した“マイ・カー”と久々再会「みんなで乗った車。印象深い」
2022年7月7日 19:30
俳優の西島秀俊が7月7日、都内で行われた主演作「グッバイ・クルエル・ワールド」の完成披露イベントに、共演する斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、三浦友和、大森立嗣監督とともに出席した。劇中で西島が運転したフォード・サンダーバードをバックに写真撮影が行われ、西島は「撮影初日に、みんなで乗った車。夜のシーンだったので、(明るい場所で)改めて見ると、こんな感じなんですね。印象深いです」と“マイ・カー”との久しぶりの再会をしみじみ喜んでいた。
「さよなら渓谷」「そこのみにて光輝く」の高田亮が脚本を執筆したクライムエンタテインメント。全員が互いに素性を明かさない一夜限りの強盗団(西島、斎藤、玉城、三浦)が、大金強奪の大仕事を成功させるも、警察やヤクザ組織に追われる波乱の物語をスタイリッシュに描く。
家族との平穏な暮らしを望む元ヤクザ・安西幹也を演じた西島は「行き場のない登場人物たちの生存をかけた群像劇。今の時代、自分が安心していられる場所がないという人は、結構多いんじゃないかと思う。ぜひ誰かに感情移入し、一緒に生きていただければ」と見どころを語った。
本作の情報が解禁されて以来、SNS上では“バイオレンスな西島秀俊”に期待するファンの声が多く見られるといい、西島本人も「最近はちょっと穏やかな役を演じることが多くなっていて(笑)。今回は強烈な暴力の世界で、どんどん追い込まれていく」とアピール。「最高ですよ、西島さん。最近も地球を守ったり」(斎藤)、「それは自分でしょ?」(西島)と「シン・ウルトラマン」の禍特隊メンバーが会場を盛り上げる場面もあった。
宮沢は大金強奪の舞台となったラブホテルの従業員で、事件に巻き込まれていく矢野を演じ、先輩俳優たちと共演。「緊張しましたね」と振り返り、「工さんは鳥肌が立つほど怖いのに、カットがかかると、いつもの優しい工さんに戻っていた」と明かすと、裏稼業でのしあがるヤミ金業者・萩原役の斎藤は「氷魚くんの純朴な瞳にほだされた」と目を細めていた。
ヤミ金業者からの取立てに追い詰められている美流を演じた玉城は、「今まで演じた役の中で、一番悩んだ。最後まで決めかねる部分もあって、悪い意味ではないんですが、100パーセントやり切れたとも言えない役」と新境地に本音のコメント。一方、ベテランの三浦は、政治家や上流層へ反旗を翻し、裏仕事を仕切る浜田という役どころで「役名が浜田なんでね。人を掌握する力を持っているという意味で、ダウンタウンの浜田(雅功)さんを参考にさせていただいた」とユニークな役作りを明かしていた。
「グッバイ・クルエル・ワールド」は、9月9日に全国公開。
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