1秒でもいい、娘の姿をこの目で確かめたい チャン・イーモウ最新作「ワン・セカンド」5月20日公開
2022年2月18日 08:00
中国映画界の巨匠チャン・イーモウの最新作「一秒鐘(原題)」(※鐘は、金辺に中が正式表記)が、「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」の邦題で5月20日からTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開されることが決定した。あわせて日本版ポスタービジュアルが披露された。
本作はチャン監督が長年映画化を熱望していた企画で、圧倒的な映像美のもとノスタルジックで普遍的な物語が紡がれる。2021年トロント国際映画祭に正式出品されて話題を呼び、「パラサイト 半地下の家族」を配給したNeonが北米の配給権を獲得している。
舞台は、文化大革命時代の中国。フィルムの中にたった1秒だけ映されているという娘の姿を追い求める父親。幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。交わるはずのなかったふたりが激動の時代の中で運命的に出会い、思いがけない方向へと人生が進んでいくさまを描く。主演をチャン・イーが務め、数千人の高校生から選ばれた新人リウ・ハオツンと、「愛しの故郷」のファン・ウェイが共演する。
「初恋のきた道」「妻への家路」のようにエモーショナルな人間ドラマが紡がれる本作は、全編に渡ってチャン監督の“映画への愛”があたたかく流れる。チャン監督は、「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった」とコメント。そして「映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」と語っている。
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