キャットウーマンの役どころ、バットマンとの関係性は? ゾーイ・クラビッツ「お互いに相手が必要になる」
2022年2月18日 13:00

「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」などのマット・リーブスがメガホンをとり、「トワイライト」シリーズ、「TENET テネット」などのロバート・パティンソンが主演を務める「THE BATMAN ザ・バットマン」が、3月11日から公開される。「バットマン」シリーズでも長年ファンから愛されてきたキャットウーマンを演じたゾーイ・クラビッツが取材に応じ、役どころやパティンソンとの共演について語った。

ミステリアスな青年ブルース(パティンソン)は両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー(ポール・ダノ)。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察やブルースを挑発する。
クラビッツが演じたのは、ブルースにとって敵か味方か、その思惑を図りかねるセリーナ・カイル=キャットウーマン。連続殺人犯を追うバットマンがセリーナの働くナイトクラブにたどり着き、2人は知り合うことになる。
「セリーナは行方がわからなくなった友人を探しているのですが、それに関する情報をバットマンが持っていることに気付きます。バットマンもまた、セリーナが自分が必要としている情報を持っていることを知る。お互いに相手が必要になるんです。すごく面白い関係性です。マットはものすごく自立した、他人の助けなんて要らないと思っている2人を、突然相手が必要な状況に置いた。そこからイタチごっこが始まるけれど、2人はお互いに対して興味を抱いているし、お互いのせいでイライラしたり、動じてもいる。どちらも相手が自分のことをどう思っているかわからない。複雑で、本当に面白い関係なんです」

これまでも偉大な女優陣が演じてきたキャラクターに挑み、「もちろん、プレッシャーはありました」と告白。「でも、そのプレッシャーを燃料に変えてもっと頑張ろうと思いました。作っている私たちがみんなバットマンのファンなので、手を抜く人は誰もいませんでしたし、誰もが素晴らしい作品にしたいと願っていました。プレッシャーを感じたり、不安になったりした時は、究極のバットマン・ファンである監督のマットが、最高の映画を作ろうとしていること改めて思い出すようにしていました。その監督が私をセリーナ役に選んでくれたのにも理由があるのだから、それを信じました」とプレッシャーの乗り越え方を明かす。
初共演となったブルース・ウェイン/バットマン役のパティンソンについては「感情的なところからキャラクターにアプローチするところ、彼のする選択、キャラクターとパーソナルな形で繋がる方法を探しているロブ(パティンソン)を見ていて、すごいと思いました。撮影現場に入ると、今度はスーツを着ての演技という身体的なチャレンジが待っていました。カウル(マスク)を着けていると周辺視野がなくなるので、彼の目を見たくても見られなかったりしたんです。でもロブはそのすべてに適応していき、集中が欠けることはありませんでした。光によって目の感情が見えないなら、違う形で感情を表現する方法が探そうと、決して妥協することなく作業し、意図をしっかりと持ってキャラクターに向かう姿は、見ていて本当に素晴らしいものでした」と称える。

キャットウーマンのスーツは、自身がキャラクターを深く理解するのに大きく役立ったそうで、「自分でいろいろ考えて、バックストーリーをクリエイトしたり、いろんなことをするの。それからコスチュームを着ると、肉体的に何かが変わるのよ。歩き方とか、座り方とかどんなことにでもそれは影響を与える」と話す。
ちなみに、バットスーツを着たパティンソンについては「コミックブックであろうと映画であろうと、このイメージをすごく何度も見てきたわ。例えそれがロブだとわかっていても、彼がセットに足を踏み入れる度に、『オーマイゴッド。バットマンだ。クレイジーだ』って思った。それに慣れることはなかったの」と毎回驚いていたことを明かした。
「THE BATMAN ザ・バットマン」は3月11日から公開。
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