岡田将生、妹を演じた川口春奈に全幅の信頼「僕をちゃんと叱ってくれる」
2021年10月28日 19:32
劇作家・演出家の前川知大が主宰する「劇団イキウメ」の人気舞台を、オール韓国ロケで映画化した「聖地X」の完成披露試写会が10月28日、都内で行われ、主演を務める岡田将生、ヒロイン役の川口春奈、共演の緒形直人、前川氏と「太陽」に続き2度目のタッグを組んだ入江悠監督(「22年目の告白 私が殺人犯です」「AI崩壊」)が出席した。
亡き父が韓国に遺した別荘で暮らす輝夫(岡田)と、日本での結婚生活に嫌気がさし転がり込んできた妹の要(川口)が、不可解な事件をきっかけに「聖地X」と呼ばれる、忌まわしい禁断の地に足を踏み入れてしまう。そこに立ち入った者に必ず訪れる“約束された死”から逃れようとする兄妹の運命とは……。
岡田と川口は入江監督の劇場版作品に初出演。「とても意外性がある、クセの強い映画」(岡田)、「一応ホラー映画というくくりですが、いろんな見方ができる」(川口)とアピールしていた。
コロナ禍に見舞われる以前、およそ2年前に韓国で1カ月間ロケが行われ、岡田は「現地のスタッフの皆さんが朝、お茶飲み場ですっごく辛いカップラーメンを食べていて『お前も食べてみるか?』って。通訳さんが一緒だったが、そういうところからコミュニケーションが生まれた」と回想。ただ、当初宿泊していたホテルでは、近隣の騒音に悩まされたといい「海辺で朝までカラオケ大会があって、ずっと聞いていたら歌を覚えてしまった。途中でプロデューサーさんに『眠りたいです』とお願いして」と韓国での苦労も明かした。
妹役で共演した川口については、「うそがなくて、すごく正直。こちらもうそがつけないし、ダメダメなお兄ちゃんを演じたこともあって、妹として僕をちゃんと叱ってくれる。すごく頼っている部分がありました」と全幅の信頼。川口が「わたしのくだらない話をうんうんと聞いてくれて、いいお兄ちゃんでした」と振り返ると、そんなふたりの様子に触れた緒形も「完全に兄妹でしたね。テストから本番のちょっとした時間に、川口さんが岡田さんをつついたり、くすぐったり、いたずらするんですけど、岡田さんのいなし方がまあ、優しんいですよ」と目を細めていた。
入江監督は「この顔ぶれで韓国に集まり、奇跡的に撮れた映画。自分にとっても監督生命を左右する作品になる」と強い手応え。「今は国をまたいで、知らない土地に行くのが難しいですが、この映画の登場人物たちのように、(映画製作にも)面白い出会いがあるなと思う」と話していた。
「聖地X」には、真木よう子、渋川清彦、山田真歩、薬丸翔、パク・イヒョン、パク・ソユン、キム・テヒョンらも出演。11月19日に劇場で公開され、同日の午前10時からauスマートパスプレミアム、TELASAで配信される。
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