亀梨和也、脱獄した死刑囚役でWOWOW連続ドラマに初主演 「事故物件 恐い間取り」中田秀夫監督と再タッグ
2021年10月28日 05:00
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亀梨和也が、「事故物件 恐い間取り」の中田秀夫監督と再びタッグを組み、「連続ドラマW 正体」に主演することがわかった。WOWOWの連続ドラマ初主演を飾る亀梨は、脱獄し、潜伏先で関わった人々を窮地から救っていく死刑囚を演じる。
本作は、「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞した染井為人氏の同名小説(光文社刊)を映像化するもの。亀梨は、ある夫婦の殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木慶一(亀梨)に扮する。移送中に逃亡した彼は、潜伏先で出会う人々をさまざまな窮地から救う。一方、救われた人々は、鏑木が指名手配中の死刑囚だと気付いたとき、「彼は本当に殺人犯なのか?」と疑問を抱く――。そんな鏑木の“正体”をめぐる物語に参加するにあたり、亀梨は自身のアイデアで地毛を金髪に染めるなど、役づくりに励んだ。劇中では、名前や容姿を次々に変えていく鏑木のビジュアルにも注目だ。
亀梨とともに「事故物件 恐い間取り」を累計興行収入23億円のヒットに導いたジャパニーズホラーの名手・中田監督が総監修を務め、「連続ドラマW 夜がどれほど暗くても」「ミュジコフィリア」の谷口正晃監督が第3話と第4話の監督を担う。さらに、前川洋一(「連続ドラマW 華麗なる一族」「Fukushima50」)が脚本、海田庄吾(「北の桜守」「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」)が音楽を担当する。
亀梨は、「おこがましいかもしれませんが、中田監督とは信頼関係があると感じているので、僕も魂を全開にしていられるというのは、すごく居心地の良い現場だなと思っています」と振り返る。対する中田監督も「決して単純明快に演じられる役ではないですが、亀梨さんは、主人公の鏑木が『正体』を隠す=見た目だけでなく、設定に合わせて、話し方や『性格』までも劇的に変化させていくのを、チャレンジしがいのあると楽しみにされているように感じます。それぞれの『変装』の高い質を追求し、各キャラクターをリアルに掘り下げて、『確かにいるな、こういう人』と視聴者の方々に納得していただく努力を亀梨さんと共にしたいと思います」と述べた。
谷口監督は、亀梨について「初めてお会いしたときから、亀梨さんから発せられる熱量が半端なかったです。死刑宣告という過酷な運命と向き合う鏑木。準備の段階から亀梨さんの瞳の奥には、そんな鏑木の憂いと執念が感じられ、その意気込みにゾクゾクしました。現場でも亀梨さんの集中力は本当に素晴らしく、全身全霊の演技に大きな手応えを感じています」と期待をあおった。
「連続ドラマW 正体」(第1話は無料放送)は、2022年春にWOWOWで放送、配信される。亀梨、中田監督のコメント(全文)は、以下の通り。
社会派のイメージが強いWOWOWのドラマWに初めての出演。ドラマだけれど、一本一本、映画的な現場の進み方、撮り方で。本当に一枚一枚重ねているという感じではあるので、ちゃんと重みを感じてもらえるものになるんじゃないかと思います。
昨年、映画でお世話になった中田監督と、こうしてまた早い段階でご一緒できるということがとても光栄で、非常に楽しみでした。現場では中田監督とすごくスムーズに意思疎通できているので、初めましてじゃない強みっていうのはすごく感じています。
おこがましいかもしれませんが、中田監督とは信頼関係があると感じているので、僕も魂を全開にしていられるというのは、すごく居心地の良い現場だなと思っています。
またお名前を見るだけで震えるほど、僕のギアがいくつも入るぐらいの素晴らしい共演者の方たちから、たくさんのエネルギーをいただいているので、それをお芝居にしっかりと反映させたいです。
僕が演じる鏑木慶一は、ある夫婦の殺人事件の犯人として死刑宣告を受けながら逃亡を図ります。姿と名前を変えながら全国を転々とし、行く先々で様々な人と出会い、関わり、何かを感じていきます。 鏑木慶一とはいったい何者なのか。彼の“正体”、このタイトルの意味を考えながらドラマを楽しんでいただけたら嬉しいです。
亀梨和也さんが「正体」の主人公を演じられると聞き、是非またご一緒したいと即答しました。その理由は、「事故物件 恐い間取り」での、亀梨さんの、演じる役を「できるだけ深掘りしよう」という真摯な向き合い方、現場での私たちとの、クリエイティブな協働ぶりに惚れ惚れしたからです。撮影前に行うキャメラテスト(通常は代役を立てます)に亀梨くん自ら申し出てくれ、参加してくれたのにも感銘を覚えました。この真摯さと共に、現場では自然体にリラックスして居てくれて、一見大変そうな場面もスムーズに行き、私の求める密度の濃い演技もしっかりとやっていただきました。監督の求める演技を、一切迷わずに表現しようとしてくださる稀有な俳優さんだと思います。
今回の「正体」では、「脱獄した死刑囚」という非常に特異な存在で、自分が何者かを変装等で必死に隠しつつ日本各地を転々とし、出会った人々と「人間的に」関わり合い、時として彼らの抱える問題を解決さえしてみせる。それゆえにひた隠すべき「正体」が暴かれそうになる……一見矛盾する行動を取る主人公ですが、彼は自身が置かれた苛酷極まる境遇にも関わらず、現代日本人が忘れがちな、「他者への共感力」が非常に強い人物なのだと思います。
決して単純明快に演じられる役ではないですが、亀梨さんは、主人公の鏑木が「正体」を隠す=見た目だけでなく、設定に合わせて、話し方や「性格」までも劇的に変化させていくのを、チャレンジしがいのあると楽しみにされているように感じます。それぞれの「変装」の高い質を追求し、各キャラクターをリアルに掘り下げて、「確かにいるな、こういう人」と視聴者の方々に納得していただく努力を亀梨さんと共にしたいと思います。その奥に「鏑木」のヒューマンな「正体」がゆっくりと、でも鮮明に浮かび上がってくるような作品を目指したいと思います。
視聴者の皆さんには、主人公(=脱獄した死刑囚)に感情移入してください、とはお願いしづらいので(笑)、各話で出会う人物たちに思いを寄せていただきたく思います。彼らが抱える「人間的な問題」を主人公は主体的に関わり解決してみせる……しかし、その「密接な付き合い」を通して、彼らは、主人公が全国指名手配中の死刑囚らしいことに気づき始める……「そんな馬鹿な!あの人が!?」と叫び出したい思いを抱えつつ、彼らは通報すべきか否か、狂おしく迷う……。もしも自分にとても親身になってくれた新しい友人が、『全国指名手配犯』だとしたら……あなたはどう行動するか? このサスペンスフルでエモーショナルな設定を存分に堪能していただきたく思います。
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