ノッツ「初情事まであと1時間」ドラマ化! 演出は橋口亮輔、三浦大輔、大九明子、谷口恒平が担当
2021年6月9日 16:00
情事に向かうカップルのリアルな感情の機微がネット上で話題になった漫画「初情事まであと1時間」(原作者:ノッツ)のドラマ化が決定。「ぐるりのこと。」「恋人たち」の橋口亮輔、「愛の渦」「娼年」の三浦大輔、「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」の大九明子、「おっさんのケーフェイ」「やりたいふたり」(成人映画「悶絶劇場 あえぎの群れ」のR15+再編集版)の谷口恒平といった豪華監督陣が演出を担当している。
原作は「月刊コミックフラッパー」にて2016年10月号~18年7月号で連載された作品。描かれるのは「恋人たちが初めて結ばれるまでの直前1時間」。オフ会で意気投合したドール愛好家、人生初めてのH、地元で再会した幼馴染、姉と妹と姉の恋人、不倫に悩む先輩と恋する後輩、浮気カップル、超不幸体質の女、片想い渦巻く鍋パーティーなど、多彩なSEX事情を通して浮かび上がる人間模様を赤裸々に描き出す。
橋口監督は、第1話「心の容れ物」を担当。カスタムドール愛好家の男女を演じるのは、工藤阿須加と臼田あさ美。オフ会で出会った2人が互いのドールを前に交わす愛を描く。三浦監督は第2話「初体験まであと1時間」を手掛け、萩原利久と木竜麻生が初めて同士の大学生役に。お互い頭の中は“ソノこと”でいっぱいなのにうまく切り出すことができないフレッシュなカップルの物語が展開する。
第3話「ビフォア」は、大九監督によるもの。故郷で再会した大人の幼馴染を演じるのは、松雪泰子と大森南朋。海辺の町を舞台に酸いも甘いも知った2人の静かな愛が描かれる。谷口監督による第4話「姉と妹」では、姉の恋人と姉妹を望月歩、青山美郷、中田青渚が扮することに。一つ屋根の下で繰り広げられる微妙な三角関係を映し出す。
ドラマ「初情事まであと1時間」は、全12話中8話を「ドラマ特区」枠で放送。7月22日にMBS、テレビ神奈川で初回放送スタート、チバテレ、テレ玉、とちテレ、群馬テレビでも順次放送、TVer、MBS 動画イズム、GYAO!での見逃し配信も行う。地上波未放送の4話を含む全12話は、TELASA&J:COMオンデマンドほかにて見放題独占配信を予定。
監督、キャスト、原作者のノッツ氏のコメントは、以下の通り。
一線で活躍する若手人気俳優から無名の役者までヴァラエティに富んだキャストとのお仕事を楽しみに撮影に臨みました。可笑しくて切ない、少しだけHな肩の凝らないドラマを目指しました。
橋口監督とはいつかご一緒したいと思っていたので、とても光栄でした。僕が演じた高山はカスタムドールが趣味で、人形と向き合ったときに初めて自分を知ることが出来た人間です。人には色んな出会いがあって、それぞれ嗜好があって、それは日常に溢れている。人の心が動く瞬間は見ていてすごく面白いですし、スピーディーな展開も見所なのできっと楽しんでもらえると思います。
短い撮影時間の中で、ひとつひとつ大事に、自分の知らない世界に心の違和感を無くすような気持ちで過ごしました。橋口亮輔監督の作品に参加できたこと、監督の演出を感じられたことは、これからも私の中で特別なものになります。第一話「心の容れ物」楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いします。
橋口亮輔監督からお声掛け頂き、これはやらないわけにはいかないと二つ返事でOKしましたが、脚本執筆、撮影、編集、全てが時間との戦いになりました(苦笑)。厳しいスケジュールの中、素晴らしい演技をして下さったキャスト、そして、尽力して下さったスタッフの皆様にこの場をお借りして感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。自分らしい『初情事』をポップにエロく、描けたような気がしています。是非、ご覧下さい。
とてもデリケートなテーマでしたが、なんだか笑ってしまう楽しい台本でした。現場では木竜さん、三浦監督と1つのセリフ、1つの動きまで細かく細かく話しながら撮影していきました。こんなことあったなぁ、こんなやついるのか~くらいの優しい目で観てもらえたら嬉しいです。ぜひ、観てください。
短い時間の中で大きな出来事が起こるわけではないけれど、本人たちにとってはとても切実な問題にフォーカスしたお話です。男の子だけじゃなく女の子も、あまり口には出さないけど興味があったり、わからないけどわからないと言えないとか、なかなかここまで本気で間抜けに一生懸命悩んでいる人たちを見られる機会はないので、これから経験する人にも経験がある人にも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
人に触れるのも、触れられるのも、実際すごく難しい。それをこの1年、ウイルスに振り回されながら再認識している。こんな時代にセックスなんていう恐ろしいものに挑む二人を応援したい。だから今回ほど、描いたカップルたちの幸せを祈ったことはないかもしれない。おかげさまで、私史上初めて、この二人きっと一生別れないな、と思えるカップルも生み出すことができた。幸甚です。
大九監督の台詞を、一つ一つ大切に紡ぐ様に撮影が進んでいきました。人生の一つのタームを終えた男と女の再会。美しいロケーションの中、穏やかに優しく浸透していく物語…。ふわりとした、優しい余韻が胸に残る、そんな物語です。素敵な大森さんと丁寧に紡ぎました。お楽しみください。
大九監督の作品に出演するのは初めてですが、今回の脚本はセリフが活き活きしていて生々しく、松雪さんと一緒に演じられるのがすごく楽しみでした。現場では安心感のある松雪さんに頼もしさすら感じました。他の「初情事まであと1時間」たちと並んで、この作品がどのように佇むのか、僕らも楽しみです。
ノッツさんによる「物語の最後に必ず初情事を迎える」という発明的なアイデア。そこから生まれた二次創作を、偉大な先輩監督達とともにお送りします!私は一昨年、登場人物のほとんどがパンツを脱ぐピンク映画を監督しましたが、今回はテレビドラマで裸になるまでのエロスを描きます。キャプチャされた静止画なんかじゃ伝わらないエロさを、視聴者の皆さんと一緒にドキドキしながら見守りたいと思います。
「姉と妹」で芳樹役をやらせていただきました、望月歩です。情事の直前を描く作品の中で、姉と妹という少し危ない雰囲気の題材です。その中でも姉妹の考えてることや関係性だったり、その二人と僕の関係だったりを楽しんでいただければ嬉しく思います。是非、ご覧ください。
繊細な心の動きが重なり合う台本で、物語の世界に吸い込まれました。今回、共演させていただいた望月歩さんと中田青渚さん、そして谷口監督の素晴らしい感性に沢山心が動かされ、とても刺激的な時間でした。
「この二人がこうなるんだろうな」という作品が他の話では多いと思うのですが、「姉と妹」は主人公の芳樹が姉と妹、どっちとくっつくかという三角関係のドキドキ感が見どころだと思います。 ぜひこのドキドキを味わってもらえると嬉しいです。
原作を元にしたものからドラマオリジナルまで、実写化していただくにあたり各監督の素敵な持ち味を出していただいています。きっとより生々しいいろんな「初情事まであと一時間」が…。自分も今からドキドキです…。
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