【全米映画ランキング】エミリー・ブラント主演「クワイエット・プレイス」続編が首位デビュー
2021年6月2日 14:00
メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)の連休を迎え、昨年はなかったサマーシーズンに突入した全米ボックスオフィス。2本の大作が公開された先週末は、エミリー・ブラント主演のホラー「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」が、コロナ・パンデミック以降の最高記録となる週末3日間で約4800万ドル、メモリアル・デイを含めた4日間では約5700万ドルのオープニング興収を稼ぎ出し、大ヒットスタートを切った。
同作は2018年に公開され大ヒットを記録した「クワイエット・プレイス」の続編。音に反応して人類を襲う“何か”によって文明社会が荒廃した世界でサバイバル生活を強いられている一家が、依然として続く危険な状況を打開するため、住んでいた街を出て「外の世界」へと踏み出す姿が描かれる。前作同様に100分未満のタイトな作りで批評家からは高い評価が集まり、前作以上のOP興収を記録。北米興行における「コロナ時代の終焉」の兆しだという声もあがっており、業界全体を明るくする大ヒットとなった。実生活の妻エミリー・ブラントと劇中でも夫婦を演じているジョン・クラシンスキーが、前作に続いて監督。キリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプが共演した。
初登場2位となったのは、「101匹わんちゃん」の悪役誕生秘話をオスカー女優エマ・ストーン主演で描いたディズニーの新作「クルエラ」。「ディズニープラス」でのPVODがなければ5000万ドル超のOP興収も狙えた強力なブランド力を誇る作品だったが、4日間での興収は約2650万ドルにとどまった。メガホンをとったのは「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「フライトナイト 恐怖の夜」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピー。共演にエマ・トンプソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マーク・ストロングら。
2週連続で首位だったクリス・ロック&サミュエル・L・ジャクソン共演の「ソウ」シリーズ新作「Spiral」は約270万ドルの興収で3位に陥落した。
今週末は、べラ・ファーミガ&パトリック・ウィルソン主演による大ヒットホラーシリーズ最新作「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」に、ドリームワークス・アニメの新作「Spirit Untamed」などが公開となる。