クワイエット・プレイス 破られた沈黙

劇場公開日:

クワイエット・プレイス 破られた沈黙

解説

エミリー・ブラント主演で、音に反応して人類を襲う“何か”によって文明社会が荒廃した世界を舞台に、過酷なサバイバルを繰り広げる一家の姿を描き、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー「クワイエット・プレイス」の続編。生まれたばかりの赤ん坊と耳の不自由な娘のリーガン、息子のマーカスを連れ、燃えてしまった家に代わる新たな避難場所を探して旅に出たエヴリン。一同は、新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまようが……。主人公エヴリンをブラントが演じ、リーガン役のミリセント・シモンズ、マーカス役のノア・ジュプも続投。新キャストとしてキリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスーが加わった。監督・脚本も前作同様、ブラントの夫で前作で夫婦共演もしたジョン・クラシンスキーが再び手がけた。

2021年製作/97分/G/アメリカ
原題:A Quiet Place Part II
配給:東和ピクチャーズ
劇場公開日:2021年6月18日

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(C)2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

映画レビュー

4.0聴覚障害を持つミリセント・シモンズが実質的な主演で魅了。多様性尊重の流れが喜ばしい

2021年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

本作、配給側のネタバレ防止協力要請がかなり厳しめで、人間を襲うものの正体を明かさず、「音に反応する“何か”」と表現するようにとのこと。1作目未鑑賞の人に楽しみをとっておいてほしい、という趣旨だそう。原題が「A Quiet Place Part II」なのに邦題では「2」が入らないのも、前作を観ていない客も呼び込みたいとの思惑だろうか。

ともあれ、音をたてると瞬時に“何か”に殺されてしまう過酷な世界、人類が激減してインフラも壊滅した状況で、どうにか生き延びているアボット一家が引き続きストーリーの中心に置かれる。前作では命懸けで子供たちを守ろうとする両親が主導的な役割を担ったが、今作は長女リーガンとその弟マーカスの精神的成長が重要なポイントに。エミリー・ブラントももちろん前作同様にタフな母エヴリンを熱演するのだが、リーガンがある目的のため家族と離れて行動する展開からは、演じるミリセント・シモンズが実質的な主役になる。

シモンズは実際に聴覚障害を持ち、2017年の「ワンダーストラック」で聴覚障害がある少女の役をオーディションで勝ち取りデビューを果たした女優。日本公開が偶然同じ日になった「RUN ラン」でも、実生活で車椅子生活を送るキーラ・アレンが主演の1人に抜擢されている。米映画界が白人男性優位の批判を浴びてから多様性尊重の実践に努めてきた流れの一環としてとらえることができ、障害者を含むマイノリティーのキャスティングが増えるのは大いに歓迎したい。しかも、共演する健常のスターに匹敵する名演を見せているのが何より素晴らしいではないか。

ブラントと実の夫婦でもあるジョン・クラシンスキーが前作に続き監督・脚本・製作を兼ねている。サバイバル劇の中、親世代から子世代へ、勇気と希望の継承を鮮やかに描いた手腕に喝采を送りたい。

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高森 郁哉

4.5「サスペンス・ホラー」から「サバイバル・ホラー」に移行し進化した、作られるべくして作られた名作ホラー映画。

2021年6月18日
PCから投稿

まず前作の「クワイエット・プレイス」は、単なるサスペンス・ホラー映画ではなく、「音を立てられない場所」というようなタイトルが象徴する、かなり面白い設定でした。
その斬新さが受けアメリカ等では大ヒットを記録しましたが、日本では今一つ浸透せずに終わっています。
その理由は、私の目線だと、確かに面白い設定なのですが、やや「不思議すぎる世界観」で、プッシュできるほどまではハマれなかったというのがありました。
そんな状態のまま続編となる本作を、期待と、少しの不安も感じながら見てみました。
結果は、気持ち良いくらいに前作を超えてくれていました!

本作は「DAY 1」から描かれているのが特徴で、この時系列によって「何が起こっていたのか?」を知ることができました。
「不思議すぎる世界観」はそのままなのですが、ようやく「登場人物らと状況を共有することができた」のです。
思えば、1作目の「クワイエット・プレイス」は、サスペンス・ホラーとしての面白さを感じながらも、全てが唐突すぎるところに、入り込みにくい面があったのかもしれません。
本作は、明らかに1作目からパワーアップしています。
大きく「2つの動き」があるのですが、その2つの場所での「怖さ」を上手くシンクロさせる演出が光っていて、「サバイバル・ホラー」といった色合いが強くなっているのです。
この2作目を見ると、エミリー・ブラントらはどうなってしまうのか、が気になってしまいます。
すでに3作目の製作も決定したので、今度はどんな真相が待っているのか楽しみに待ちたいと思います。
1作目があったからこそ、深みを増した本作。
全ての真相や実態が分かると、1作目や2作目の評価も上がりそうな予感がする、1度は見ておきたいSF的な要素のあるホラー映画です。

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細野真宏

3.5面白いけどちょい惜しい感じ

2024年4月21日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

今話題のオッペンハイマーと同じ、キリアン・マーフィー×エミリー・ブラント。
前作同様面白いけど、各自勝手に行動しすぎなのが気になる。

続編ありきなので終わり方も中途半端。
続編を待つ。

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おいもぷりんちゃん

4.5面白い

2024年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

スティーブンキング監督のミストを思わせる。
欧米映画でありがちな退行手法を取らず、時間的進行方向が一定しているところも良い。
全く予備知識を持たずに見たことが良かったのかもしれないが、ホラー系かなと思ったらまさかのモンスター系だった。
日常がある日一転し非日常となり、Day1からいきなりDay467(?)というような先へ飛ぶ。
その間何があったのか、頼りになる夫と最愛の子供の一人が死んでいた。
モンスターから必至に逃れながらたどり着いたシェルター、聾唖の娘には考えがあり母に黙ってショルターから抜け出す。母はそこを基点に必要物資を集めまわるが、その間息子はショルターの周囲を調べて回るが、死体の発見に思わず音を出してしまう。
これがきっかけでシェルターがモンスターに襲われる。
千両役者のこの子の演技に、視聴者はイライラを隠せない。
しかし、聾唖の娘の作戦が功を奏し、形勢逆転する。
息子はモンスターの頭に弾丸を打ち込む。
ひ弱で弱虫の息子が、成長し勇気を振り絞って行動して結果を出したのだ。それを母がなんとも言えない表情で見守っているシーンが心象的だった。
モンスターパニック映画の代表的プロットは、見る価値があり面白かった。

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R41

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