米ワーナー、イドリス・エルバ主演のアクション大作を獲得
2021年5月22日 23:30
イドリス・エルバを主演に迎えたサム・ハーグレイブ監督(「タイラー・レイク 命の奪還」)の新作映画「Stay Frosty(原題)」を、米ワーナー・ブラザースが争奪戦の末に獲得したことがわかった。米Deadlineが独占で報じている。
同作は、頭に銃弾を受けたものの、奇跡的に一命をとりとめた主人公(エルバ)が、一体誰が何の目的で自分を殺そうとしているのか突き止めるべく、正体不明の殺し屋と対峙する一方で、クリスマスを一緒に過ごすという息子との約束を守るため、クリスマス当日までに家に帰ろうと奔走するというストーリー。「ダイ・ハード」や「リーサル・ウェポン」といった、クリスマスが舞台の1980年代人気アクション映画を彷彿とさせる作品になる模様だ。
脚本は、ブラックリスト(製作前の優秀脚本リスト)に選出された「The Disciple Program(原題)」の映画化が、米ユニバーサル・ピクチャーズ製作のもとマーク・ウォールバーグ主演で決定し、にわかに注目を集めている新人脚本家のタイラー・マルセッカが執筆。米ダーク・ホース・エンターテイメントのマイク・リチャードソン(「ヘルボーイ」)とキース・ゴールドバーグ(「ターザン:REBORN」)、主演のエルバと監督のハーグレイブがプロデューサーを務める。
ティルダ・スウィントンと共演するジョージ・ミラー監督の新作「Three Thousand Years(原題)」の撮影を終えたばかりのエルバは現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で度重なる中断を余儀なくされていたNetflixの新作西部劇「The Harder They Fall(原題)」を撮影中。DCコミックスの悪役たちが戦う姿を描いたアクション「スーサイド・スクワッド」(2016)をジェームズ・ガンの監督、脚本で新たに再構築した「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」(8月13日全国公開予定)では、最強スナイパーのブラッドスポート役を演じている。
一方、マーベル映画「キャプテン・アメリカ」シリーズのスタントコーディネーターを経て、Netflix史上最高の視聴世帯数を獲得したクリス・ヘムズワース主演の大ヒットアクション大作「タイラー・レイク 命の奪還」で華々しい監督デビューを飾ったハーグレイブ監督は、同作の続編のほか、アフガン戦争の知られざる英雄ジョン・チャップマン米空軍兵の実話をジェイク・ギレンホール主演で映画化する米MGMの新作映画「Combat Control(原題)」でもメガホンをとる予定だ。