実写ドラマ版「グリーン・ランタン」主演にフィン・ウィットロック
2021年5月13日 21:00
米HBO Maxの実写ドラマ版「グリーン・ランタン」の主演が、「ラ・ラ・ランド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のフィン・ウィットロックに決定したことがわかった。
DCコミックを原作とする実写ドラマ版「グリーン・ランタン」は、パワーリングと呼ばれる指輪の力を借りて悪と戦うヒーローを描く。「ARROW アロー」や「SUPERGIRL スーパーガール」など、DCコミック原作ドラマを多数手がけてきた人気プロデューサーのグレッグ・バーランティ率いるバーランティ・プロダクションとワーナー・ブラザース・テレビジョンが共同で制作、「レゴバットマン ザ・ムービー」「ダーク・シャドウ」の脚本家セス・グラハム=スミスがショーランナーを務める実写ドラマ版は、グリーン・ランタンが誕生した1941年の地球に始まり、その後の近未来に至るまで、時代と多次元宇宙を股にかけた壮大な内容になるようだ。
そのため、初代グリーン・ランタンのアラン・スコットから2011年の映画版でライアン・レイノルズが演じた2代目ハル・ジョーダン、8代目にして最近のジェシカ・クルスまで、歴代のグリーン・ランタンたちが結集するだけでなく、宿敵シネストロなど、これまでスクリーンで描かれることのなかった人気キャラクターも登場する模様だ。
ウィットロックが演じるのは、4代目グリーン・ランタンことガイ・ガードナー。原作コミックが出版された1980年代アメリカの国粋主義を背景に、当時主流として人気を博していた超マッチョなヒーローへの風刺を込めた、マッシュルームカットに奇妙な緑のブーツがトレードマークの一風変わった出で立ちが特徴だ。
新ドラマは、グラハム=スミスと、レイノルズ主演版「グリーン・ランタン」の脚本家でドラマ「ARROW アロー」のクリエイターであるマーク・グッゲンハイムが共同で脚本を執筆。第1シーズンは全10話で、バーランティとグラハム=スミス、グッゲンハイムが制作総指揮を務める。
ウィットロックは、「アメリカン・ホラー・ストーリー」や「アメリカン・クライム・ストーリー」、名作映画「カッコーの巣の上で」に着想を得たNetflixオリジナルドラマ「ラチェッド」など、ライアン・マーフィ作品の常連俳優として知られ、米作家ジェームズ・ボールドウィンの小説「ビール・ストリートに口あらば」をバリー・ジェンキンス監督(「ムーンライト」)のメガホンで映画化した「ビール・ストリートの恋人たち」や、主演のレニー・ゼルウィガーが映画賞を総なめにした「ジュディ 虹の彼方に」、最近作となる「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」など、話題作への出演が相次いでいる。