ルカ・グァダニーノ監督、ハリウッドの売春斡旋人スコッティ・バウアーズの人生を映画化
2020年8月12日 22:30
[映画.com ニュース] 映画「君の名前で僕を呼んで」「サスペリア」を監督したルカ・グァダニーノが、ハリウッドの伝説の売春斡旋人スコッティ・バウアーズを題材にした、米サーチライト・ピクチャーズの新作の監督を務めることがわかった。
米Deadlineによれば、サーチライトが2019年、マット・ティルナー監督のドキュメンタリー映画「Scotty and the Secret History of Hollywood(原題)」(2017)の劇映画化権を獲得した。サーチライトによる 伝記映画は、セス・ローゲンとエバン・ゴールドバーグが脚本を執筆し、ティルナーとプロデュースを手がける。
ティルナー監督のドキュメンタリー映画は、バウアーズの回顧録「Full Service: My Adventures in Hollywood and the Secret Sex Lives of the Stars(原題)」をもとにしている。第2次世界大戦に従軍した元海兵隊員でバイセクシャルのバウアーズは、1940年代からエイズが流行の兆しを見せ始めた80年代にかけて、ハリウッドの同性愛者の映画スターたちに性の相手をアレンジし、ショウビズ界で活躍する彼らが安心して楽しめるコミュニティを秘かに形成した。ちなみに、バウアーズは、現在Netflixで配信中のドラマ「ハリウッド」でも題材にされている。
グァダニーノ監督は、「君の名前で僕を呼んで」の続編「Find Me(原題)」も控えており、前作のティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグが再び出演する。また、米ワーナー・ブラザースが作家ウィリアム・ゴールディングの小説「蝿の王」を映画化する新作や、米ユニバーサル・ピクチャーズの「スカーフェイス」リブート版でも監督を務めることが決まっている。