「トップガン マーヴェリック」「クワイエット・プレイス PART II」 期待の続編がそろって公開延期に
2020年7月27日 10:00
[映画.com ニュース] 米パラマウント・ピクチャーズが、今年9月と12月にそれぞれ全米公開を控えていた注目作「クワイエット・プレイス PART II」と「トップガン マーヴェリック」の公開延期を発表した。米バラエティが報じている。
世界累計興行収入3億4000万ドルのサプライズヒットとなったジョン・クラシンスキー監督、エミリー・ブラント主演の「クワイエット・プレイス」(2018)は、音に反応して人間を襲う“何か”によって荒廃した世界を舞台にしたサスペンスホラー。クラシンスキーが再びメガホンをとる続編「クワイエット・プレイス PART II」には、母親エヴリン役のブラント、聴覚障害を持つ娘リーガン役のミリセント・シモンズ、息子マーカス役のノア・ジュプが続投するほか、キリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスーが新たに出演する。
本作はもともと3月20日に全米で封切られるはずだったのが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公開1週間前というギリギリのタイミングで延期が決定。それまでに事態が収束するであろうという希望的観測のもと、米祝日レイバーデイ(労働者の日)の週末にあたる9月4日に後ろ倒したものの、アメリカ国内で感染者数が依然高止まりしている現状を鑑み、2021年4月23日へと約7カ月の大幅な公開延期に踏み切った。
世界中でメガヒットを記録したトム・クルーズの出世作「トップガン」(1986)から34年の歳月を経て実現した奇跡の続編「トップガン マーヴェリック」も、同じく新型コロナウイルス感染拡大の影響により、6月24日から12月23日へと一度延期されていたのが、今回さらに21年7月2日へと約半年の後ろ倒しとなった。
ただし、こちらに関しては、新型コロナいる素の感染拡大もさることながら、クルーズのスケジュールの都合を考慮しての戦略的判断とみられる。クルーズが現在、大人気シリーズの第7弾と第8弾となる「ミッション:インポッシブル7(仮題)」と「ミッション:インポッシブル8(仮題)」を2作立て続けに撮影すべく、すでにイギリス入りしていることもあり、パラマウントは「トップガン マーヴェリック」のプロモーションに支障が出ないよう、公開スケジュールの再調整が必要と考えたようだ。
パラマウントは公開延期の発表に際し、「劇場での鑑賞に勝る映画体験はないという信念から、興行主の皆さまと協力してタイミングを計りつつ、パラマウント作品を映画館の大スクリーンで堪能するあの喜びを、世界中の観客に再び体験していただけるよう努めてまいります」と覚悟を語っている。