美しきエマが仕掛ける、きわめて不道徳な愛の罠… ベネチア出品作、10月2日公開
2020年7月15日 12:00
[映画.com ニュース] 第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門や2019年のトロント国際映画祭に正式出品された映画「Ema(原題)」が、「エマ、愛の罠」の邦題で10月2日から公開されることが決定。「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」のパブロ・ラライン監督がメガホンをとり、奔放かつ不道徳な言動で、周囲を翻ろうしていく美しきダンサーを描く。
物語の主人公は、ある事件をきっかけに、心の拠り所を失ったダンサーのエマ。振付師の夫との結婚生活が破綻した彼女は、妖しい魅力で実直な消防士と彼の妻を虜にする。エマの不可解な行動の裏には、ある衝撃的な秘密が隠されていた。
チリ出身のラライン監督は、「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」が第89回アカデミー賞で3部門にノミネートされ絶賛を浴び、製作を務めた「ナチュラルウーマン」が第90回アカデミー賞の外国語映画賞を獲得した俊英。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出制限下では、国際的に活躍するフィルムメイカーたちに声をかけ、「HOMEMADE ホームメード」(Netflixで配信中)を製作し、今後はダイアナ元英皇太子妃を描く「Spencer(原題)」が待機している。本作では、挑発的な映像美で、魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンスを交えながら、美しく、激しく、そして妖しい魅力を持つセンセーショナルなヒロイン・エマを創出した。
そんなエマを演じるのは、ラライン監督が会って10分後に主演をオファーしたという期待の新星マリアーナ・ディ・ジローラモ。「天国の口、終りの楽園。」で第58回ベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)に輝き、「モーターサイクル・ダイアリーズ」「バベル」などで知られるガエル・ガルシア・ベルナルが、エマの夫・ガストン役を務めた。
「エマ、愛の罠」は、10月2日から東京の新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinema 立川高島屋 S.C.館ほか全国で公開される。R15+指定。