松山ケンイチ×安田顕「ホテルローヤル」に出演!ラブホのスタッフ&客役に豪華俳優陣
2020年6月26日 08:00
[映画.com ニュース] 波瑠が主演し、第149回直木賞を受賞した桜木紫乃氏の小説を実写映画化する「ホテルローヤル」の公開日が、11月13日に決定。あわせて追加キャストも発表され、松山ケンイチ、安田顕、夏川結衣、余貴美子、原扶貴子、伊藤沙莉、岡山天音、正名僕蔵、内田慈、冨手麻妙、丞威、稲葉友らが出演していることがわかった。
累計発行部数85万部(電子書籍を含む)を突破した原作は、桜木氏自身の生家でもある北海道・釧路湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸をさかのぼり、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた7編からなる連作小説。映画版は、武正晴監督がメガホンをとり、NHK連続テレビ小説「エール」の清水友佳子が脚本を担当。閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉を開く男女、問題を抱える経営者家族・従業員のそれぞれの人生模様を、経営者家族のひとり娘・田中雅代(波瑠)を主軸に描く。
松山が扮するのは、雅代が淡い恋心を抱くアダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(通称:えっち屋)。「自分にとって心を落ち着かせるということをとても大切にしていて、武さんのおかげで現場はとてもスムーズに静かな雰囲気で無駄な力が入る事なく出来ました」と述懐。北国・青森県出身であることから「だいぶ自分の方言寄りになってしまいましたが地元に住む人間を演じるので、方言を意識しました」と役作りにこだわったようだ。
物語の舞台・北海道出身の安田は、ホテルローヤルの経営者で雅代の父親・田中大吉役に挑む。「原作の桜木紫乃さんには、何年も前からこの作品への出演を打診していただいておりました。実際に映画化され、こうして出演できたことに、心より感謝申し上げます」と思いの丈を述べる。そして「演じた大吉という人物が加齢していく造形には、特殊メイクを施していただきました。参加したのは数日でしたが、現場での武正晴監督の演出、キャストの皆様のお芝居、ロケ地北海道釧路の情景を思い出すと、完成した映画を拝見する前から、素敵な作品になっていると確信している自分です」とコメントを寄せている。
そのほかのキャストの役どころは、夏川が家庭を顧みなくなった大吉に愛想を尽かせる雅代の母・るり子役、余と原がホテルローヤルのパートタイム従業員役、稲葉がるり子と駆け落ちをする青年役で登場。伊藤と岡山が親に見捨てられた女子高生と妻の浮気に耐える高校教師、正名と内田が姑との同居でなかなか肌を合わせる時間がない夫婦、冨手と丞威が投稿用のヌード写真の撮影をするカップルとして、ホテルローヤルを訪れる客を演じている。
「ホテルローヤル」には、斎藤歩、友近、和知龍範、玉田志織、長谷川葉生らも出演。11月13日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。