ホテルローヤル

劇場公開日:

ホテルローヤル

解説

直木賞を受賞した桜木紫乃の自伝的小説を、「百円の恋」「全裸監督」の武正晴監督が映画化。北海道の釧路湿原を背に建つ小さなラブホテル、ホテルローヤル。経営者家族の一人娘・雅代は美大受験に失敗し、ホテルの仕事を手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業・宮川に淡い恋心を抱きながらも何も言い出せず、黙々と仕事をこなすだけの日々。そんな中、ホテルにはひとときの非日常を求めて様々な客が訪れる。ある日、ホテルの一室で心中事件が起こり、雅代たちはマスコミの標的となってしまう。さらに父が病に倒れ家業を継ぐことになった雅代は、初めて自分の人生に向き合うことを決意する。波瑠が主演を務め、松山ケンイチ、安田顕が共演。脚本は「手紙」「イエスタデイズ」の清水友佳子。

2020年製作/104分/PG12/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2020年11月13日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17
  • 画像18
  • 画像19
  • 画像20
  • 画像21
  • 画像22
  • 画像23
  • 画像24
  • 画像25

(C)桜木紫乃/集英社 (C)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

映画レビュー

3.5素晴らしい映画美術の仕事ぶりに出合える作品

2021年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

桜木紫乃が直木賞を受賞した自伝的小説を、「百円の恋」の武正晴監督のメガホンで映画化。
波瑠が演じる主人公の雅代は、釧路湿原を背に立つ小さなラブホテル「ホテルローヤル」経営者の
一人娘。原作の世界観を踏襲しながら、映画として成立させるために設定を色々と変えているが、
何はともあれ今作の目を見張るべきポイントは映画美術にある。
ホテル内の毒々しい照明やインテリアなども含め、詳細に至るまで研究し尽くして制作していることがうかがえ、これぞプロの技と言える仕事ぶりだ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
大塚史貴

4.0ラブホテルという“磁場”と、そこからの解放

2020年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

原作は桜木紫乃の自伝的小説だそうで、ラブホテル経営が家業の夫婦の間に生まれた娘なら人間観や男女観に多大な影響を受けただろうし、そんな稀有な体験を肥やしに作家として大成したのだから人生とは味なものだ。

波瑠が演じる雅代は、母が若い男と出奔した後、甲斐性なしの父に代わりホテルを切り盛りすることに。ホテルの一室での男女の秘め事や会話を従業員(と観客)が共有する仕掛けとして、換気口を通じ地下の作業室に音が漏れ聞こえてくる設定が有効に機能する。雅代は未経験のまま男女の営みに触れる日常に縛られ、恋愛への幻想を失い冷めていくが、それはラブホテルという特殊な閉空間が持つ“磁場”の影響を思わせる。

ある事件の後で雅代はホテルを離れるが、磁場から離れる際の“儀式”の場面は、波瑠の演技と武正晴監督の演出がいま一歩物足りない。身も心も裸になる覚悟が感じられず、心理描写が表層的にとどまったのが惜しい。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
高森 郁哉

3.5波瑠ちゃんが出てるので中身はどうでもいい。

2023年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんだけどラストシーンは時空を超えて
なんかジーンときましたね。
人間ってこんなもんなんだよーと
拙みたいな凡人には響いた。
安田顕、余貴美子も楽しそうに演じてますし
今をときめく伊藤沙莉も出てたんやね。
それにしても波瑠ちゃん、ベッドシーンは残念トホホ
70点
ユナイテッドシネマ大津 20201123

コメントする (0件)
共感した! 0件)
NWFchamp1973

3.0俳優も美術も音楽も全部良いんだけどね。

2023年5月6日
PCから投稿

原作未読にて。

北海道の田舎のラブホを
グランドホテル方式で展開する
っていうストーリーは良かったんだけど
なんか味気ない。

それぞれのオムニバスストーリーは
なかなか味があって良かった。
役者さんたちもそれぞれ良かった。
当時のことは知らんが、
昭和のラブホを思わせる
美術演出も見事でした。

ただ全体通して映画として観ると、
なんかそっけない。

なぜならそれは、
物語の縦軸の主役「雅代」が
薄味すぎるから。
ラストのベッドシーンで
雅代が来ていた純白のスリップが
それをよく表していて、
おそらく原作でもそのような
無感情の透き通った純粋な「雅代」
なのでしょう。
でも、その場合はオムニバスが
もっと強烈な物語じゃないと
対比としてつまらない。
かといって、釧路のラブホじゃ
そんな強烈な物語では違和感しかない。

無添加食材が評判のレストラン行ったら
ほとんど味付けがなくて
美味しいんだかマズいんだかよく分からない感じ。
そんな映画でした。

ん?そんな映画か?
ちょっと違うな。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
にゃろめ
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る