ホテルローヤル

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ホテルローヤル
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解説

直木賞を受賞した桜木紫乃の自伝的小説を、「百円の恋」「全裸監督」の武正晴監督が映画化。北海道の釧路湿原を背に建つ小さなラブホテル、ホテルローヤル。経営者家族の一人娘・雅代は美大受験に失敗し、ホテルの仕事を手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業・宮川に淡い恋心を抱きながらも何も言い出せず、黙々と仕事をこなすだけの日々。そんな中、ホテルにはひとときの非日常を求めて様々な客が訪れる。ある日、ホテルの一室で心中事件が起こり、雅代たちはマスコミの標的となってしまう。さらに父が病に倒れ家業を継ぐことになった雅代は、初めて自分の人生に向き合うことを決意する。波瑠が主演を務め、松山ケンイチ、安田顕が共演。脚本は「手紙」「イエスタデイズ」の清水友佳子。

2020年製作/104分/PG12/日本
配給:ファントム・フィルム

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(C)桜木紫乃/集英社 (C)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

映画レビュー

3.5素晴らしい映画美術の仕事ぶりに出合える作品

2021年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

桜木紫乃が直木賞を受賞した自伝的小説を、「百円の恋」の武正晴監督のメガホンで映画化。
波瑠が演じる主人公の雅代は、釧路湿原を背に立つ小さなラブホテル「ホテルローヤル」経営者の
一人娘。原作の世界観を踏襲しながら、映画として成立させるために設定を色々と変えているが、
何はともあれ今作の目を見張るべきポイントは映画美術にある。
ホテル内の毒々しい照明やインテリアなども含め、詳細に至るまで研究し尽くして制作していることがうかがえ、これぞプロの技と言える仕事ぶりだ。

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大塚史貴

4.0ラブホテルという“磁場”と、そこからの解放

2020年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

原作は桜木紫乃の自伝的小説だそうで、ラブホテル経営が家業の夫婦の間に生まれた娘なら人間観や男女観に多大な影響を受けただろうし、そんな稀有な体験を肥やしに作家として大成したのだから人生とは味なものだ。

波瑠が演じる雅代は、母が若い男と出奔した後、甲斐性なしの父に代わりホテルを切り盛りすることに。ホテルの一室での男女の秘め事や会話を従業員(と観客)が共有する仕掛けとして、換気口を通じ地下の作業室に音が漏れ聞こえてくる設定が有効に機能する。雅代は未経験のまま男女の営みに触れる日常に縛られ、恋愛への幻想を失い冷めていくが、それはラブホテルという特殊な閉空間が持つ“磁場”の影響を思わせる。

ある事件の後で雅代はホテルを離れるが、磁場から離れる際の“儀式”の場面は、波瑠の演技と武正晴監督の演出がいま一歩物足りない。身も心も裸になる覚悟が感じられず、心理描写が表層的にとどまったのが惜しい。

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高森 郁哉

3.5ラブホが建って、やがて朽ちる(原作を再読してみたけれど)

琥珀糖さん
2022年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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琥珀糖

4.0薄味だったのです 一度観ただけでは分からないくらい だんだんと心に本作の良さが染みてきたのを感じます

あき240さん
2022年6月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

正直、一度見ただけでは胸に響きませんでした
主演の波瑠も、その他の俳優達も配役は素晴らしく、ホテルローヤルの美術も実物そのものがあるかのようです
物語もラブホテルの客の様々な生態をオムニバスでつなぎながら主人公の心境の変化を描きやすい題材です
せっかくの良い素材を集めたのに、なんだか味がしない
その料理たる作品を盛り付ける器である舞台も、釧路湿原のような絶景がそこにあるのにその光景も窓からの書き割り程度で残念なのです

そう感じてしまっていました

波瑠ももう29歳
鎖骨フェチなので特に彼女は好きなタイプです
そして何より独特の潔癖そうな容姿にも惹かれるものがあります
得難い存在感のある女優だと思います

彼女の外見の雰囲気が主人公とシンクロしており、本作が彼女がひと皮剥けるきっかけになる
そんな作品のように思えたものです
だから大変残念に思えました

でも、もう一度観かえしたとき、なんだか涙が出てきていました

薄味だったのです
一度観ただけでは分からないくらい
だんだんと心に本作の良さが染みてきたのを感じます

いい旦那だわ
稼ぎがあろうが無かろうが、ちゃんと愛してくれれば女はそれで十分なんだわ
あんたもさあ、そういう男を見つけなさい
幸せになんなさいよ

母は次の日、酒屋の若い男と駆け落ちして去ります
軽トラの窓から、彼女は前日妻を背負って帰って行ったその男を見かけます

もう70歳くらいで足も仕事で悪くして片足を引きずっているのに漁港で元気に働いている従業員能代ミコさんの夫です

その彼女の一人息子が死体委棄容疑で逮捕されたニュースをみて彼女は一心不乱に掃除に精をだして忘れようとします
まだ幼かった頃、母の荷車を押しながら聞かされたことを思いだして働くのです

いいかミコ
何があっても働け
一生懸命身体動かして働いている人間には誰も何にも言わないもんだ
聞きたくねえ事には耳ふさげ
働いてればよく眠れるし、朝になったらみんな忘れてる
誰も恨まねえで、働け、働け
毎日笑って働け、働け

それは本当は幼い自分にではなく、母が自分自身に言い聞かせていたことだったのだと、彼女は今思い当たるのです

そしてそれを雅代も聞かされたことがあったのかも知れません

市場の果物屋で雅代が見かけた、同年代の女性
幸せそうな姿
仕事も家庭もあって充実している
自分とのあまりの違いに愕然とその後ろ姿を目で追うのです
それは彼女が高校生の頃からずっと好きだった大人の玩具の営業マン宮川さんの妻のようでした

生きている実感を得たかったのは本当でしょう
でも本音は彼を奪いたかった
自分の身体でそれができるならば
しかし彼を奪うことはできなかったのです

彼女はアルバムの古い写真で父と母がどのようにしてホテルローヤルを作ったのかを知ります
ローヤルの名前の由来も
なぜ釧路湿原に面して建てたのかも

父は死んだのか定かではありません
冬が来てまた春がきて彼女はラブホテルを閉め街を去る決断をしたからには、やはり亡くなったのでしょう

街を去る前に古い写真にあった、父母が働いていた和菓子店や、夏にみかんを買ったという丸三鶴屋百貨店を車で見て周ります
景気が良かった百貨店は20数年も経って今はもう撤退して空店舗です

宮川が餞別にくれたのは、父がそこで買ったのと同じ木箱入りのみかん「ローレル」
彼は奪うことは出来なかったけれど、心はほんの少し確かに触れ合っていた
それだけで彼女は満足したのです
始まってもいない恋愛だったけれど、雅代には恋愛であったのです
ちゃんと愛されたような実感をその木箱入りのローヤルに感じて笑みが初めてこぼれたのです

これから彼女は、自分の人生を自分のものとして切り開いていくのです

いい旦那だわ
稼ぎがあろうが無かろうが、ちゃあんと愛してくれれば女はそれで十分なんだわ
あんたもさあ、そういう男を見つけなさい
幸せになんなさいよ

母の言葉がまた聞こえたように思います
彼女の車は釧路駅を背に、街の中心の幣舞橋を渡って海に向かって走り去って行くのです
とても明るい日差しです
釧路は霧の町
こんな日は年に何日あるかどうかです

丹頂鶴の鳴き声
強者が夢の跡
人と人が愛しあった城
それがラブホテルです
釧路湿原に夕闇が迫っていくのです

でも心の中でホテルローヤルの看板の電飾は点灯して煌々とここに愛の城があると光っているのです

彼女はきっと新天地で愛を見つけ、それを実感しているはずです

こんなにラブホテルに行きたくなったのは久し振りです
心が死んでいるのか生きているのか分からなくなってきるのかも知れません

蛇足
波瑠は1991年生まれ
本作の主人公雅代は美大受験に失敗してもどってきたのだから、何浪かしても20歳前後
原作は2013年刊行だから、1993年生まれぐらいの設定なのでしょう

雅代が生まれる少し前、もう30年程前に釧路に仕事で何度か出張したことがあります
あの頃は本当に淋しい街でした
本作の釧路の方がまだしも観光開発されたようにみえます

ホテルローヤルは踏切とその先に海がみえる釧路湿原のとば口にあるようです
根室本線の大楽毛駅と庶路駅の間にあるように思えました

釧路は霧がよくでて海岸沿いにいくらでも土地が空いているのに、霧より高い台地に空港を作らざるを得ず釧路駅から空港バスで1時間もかかるところに釧路空港があります
札幌駅から特急に乗っても釧路まで6時間もかかりますから殆ど飛行機で入る街です

空港バスはこの線路沿いに東の釧路市街に向けて延々と走ります
きっとこのホテルローヤルの近くを通ったのだと思います
ホテルローヤルが実在していたとしても、それがたつ1年程前のことですが

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あき240
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