大林宣彦監督の尾道三部作最終章「さびしんぼう」 BS12トゥエルビで6月20日放送
2020年5月24日 21:00

[映画.com ニュース] 4月10日に逝去した大林宣彦監督による「尾道三部作」の最終章「さびしんぼう」が、6月20日午後7時からBS12トゥエルビで放送されることがわかった。
大林監督が「転校生」「時をかける少女」に続き、故郷を舞台に製作した「尾道三部作」の最終作。初恋の切なさや両親への反発と和解など、思春期の揺れ動く感情を鮮やかに描いたファンタジー作品で、黒澤明監督や映画評論家・双葉十三郎氏らに絶賛された。カメラが趣味の高校生ヒロキは、望遠レンズで見つけた女子高校生に夢中になり、彼女のことを密かに“さびしんぼう”と名付けている。ある日、彼の前に道化服の不思議な少女が現れ、自分は“さびしんぼう”だと名乗る。

三部作すべてに出演する尾美としのりが、寺のひとり息子・ヒロキを体現。両親をロマンも何もない大人だと思って軽蔑していたが、不思議な出会いをきっかけに、両親の生き方や深い愛情を知り、少年から大人に成長していく過程を好演した。公開当時16歳の富田靖子は、ヒロキが心ひかれる美少女役。大林監督は「転校生」の小林聡美や「時をかける少女」の原田知世のように、富田の魅力を引き出し、印象的なヒロインを作り上げている。そのほか藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、樹木希林、小林聡美が共演した。
「さびしんぼう」は、土曜洋画劇場の特別編として、6月20日午後7時~9時15分にBS12トゥエルビで放送。
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