劇場公開日 2010年3月13日

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時をかける少女 : インタビュー

2010年3月10日更新
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仲里依紗&中尾明慶“時かけ”コンビが垣間見せた明るい未来

1983年に「転校生」の大林宣彦監督が、原田知世を主演に抜てきし“尾道三部作”の第2作として映画化した「時をかける少女」。80年代を代表するエポックメイキングな青春映画として語り継がれてきた“時かけ”の通算4度目となる映画化で、仲里依紗が主演する。筒井康隆が1967年に発表した同名短編小説が原作。仲は、細田守監督が手がけたアニメ版で主人公の声優を務めており、2度目の今回はオリジナルの主人公だった芳山和子の娘・あかりに扮する。交通事故で意識不明の母の願いをかなえるため現代から74年にタイムリープし、中尾明慶が演じる映画監督志望の大学生・涼太の手助けを得ながら奔走する。瑞々しい演技で、まさに“時”を駆け抜けたふたりが今、何を思っているのかに迫った。(取材・文:編集部)

言葉を選びながら一生懸命に回答 言葉を選びながら一生懸命に回答 [拡大画像]

■恋愛は今も昔も一緒(仲)

仲と中尾は、74年という過去の世界で思いがけない初対面を果たし、徐々にひかれ合っていく。ふたりの感情の移ろいに不自然な点は見当たらず、青春をおう歌する男女にとって未来や過去といった払しょくしようのない壁は無に等しい。

仲は、もどかしさすら感じる70年代の恋愛模様について「今も昔も変わっていない、一緒だなって思いました。最近では流行で草食系とか肉食系とか言うじゃないですか。そういうことを全然考えていないのもいいと思いましたし、恋愛に透明感があって素直にぶつかっている感じが素敵だとも思いました」。さらに、「今だって根本は同じだと思いますが、情報が色々あるじゃないですか。昔って携帯とかパソコンがない分、情報を得る手段がないから、お互いを信じあえて素敵な恋愛ができるんだろうなあ」と語った。

インタビュー中も、掛け合い漫才のような応酬を続けるふたりは、本当の恋人かと錯覚するほど仲が良い。そんなふたりは劇中、中尾扮する涼太の暮らすアパートで一時的な同せい生活をおくる。現代の快適な居住空間はそこになく、コタツが布団代わり。寒さを凌ぎ、暖をとるための手段としてコタツを重宝するシチュエーションは、経験したことのない世界だったはずだ。

インタビュー中も仲を絶妙にフォロー インタビュー中も仲を絶妙にフォロー [拡大画像]

中尾は、「今の時代の僕らに好きな人がいたとして、コタツがあったときにどうするかって……多分ドキドキすると思うんですよ。僕なんてそもそもコタツに入れないだろうし、そういうの無理ですから。ただ、そういうのってどの時代も変わらないんじゃないでしょうか。それがコタツにしろ、ベッドにしろ、本当に好きな人ならば時代は関係ないんじゃないかな。そうあって欲しいですし」

■私だったら一緒に行く(仲)

仲扮するあかりにとって、タイムリープしてきたそもそもの理由は、母の初恋相手を探し出しメッセージを伝えることだった。涼太の協力の甲斐あって対面を果たすわけだが、ほどなくして涼太は一時的に帰郷することに。戻ってくるころに自分は未来に帰ってしまっているという現実を目の当たりにして、現代っ子のあかりにとって簡単に割り切れるものなのだろうか。仲は、熟考を経て「私だったら、やるべきことはやったし『伝えたんだから』と思って、涼太をどうにかして追いかけると思います。お母さんには『伝えてきて』と頼まれたんだから、ちょっと帰るのが遅くなっても良いんじゃないかな。一緒にバスに乗って『私もスキーに行く!』って言っちゃいそうですね」と笑顔をのぞかせた。

インタビュー2 ~仲里依紗&中尾明慶“時かけ”コンビが垣間見せた明るい未来(2/2)
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