“シングルマザーとしての出産”描く 三吉彩花&阿部純子ダブル主演作「Daughters」9月公開
2020年5月20日 08:00
[映画.com ニュース]三吉彩花と阿部純子がダブル主演を務める映画「Daughters(ドーターズ)」の公開日が9月18日に決定し、ポスタービジュアルもお披露目。あわせて、黒谷友香、大方斐紗子、鶴見辰吾、大塚寧々が共演していることもわかった。
ファッションイベント演出家、映像作家の津田肇が監督と脚本を担う、自身初の長編作品。イベントデザイナーの堤小春(三吉)と、ファッションブランドの広報として働く清川彩乃(阿部)は、価値観やライフスタイルがよく似ている親友同士だった。美しい桜が見える中目黒のアパートでルームシェアをし、仕事もプライベートも充実した生活を送っていた。そんなある日、彩乃の妊娠が発覚。小春は、父親の名を明かさず一人で子どもを生むという彩乃に協力することを決意するが、ふたりの日常は少しずつ変化していく。
「犬鳴村」のヒットが記憶に新しい三吉と、「燃えよ剣」「461個のおべんとう」が控える阿部が、“妊娠”や“シングルマザーとしての出産”など人生の決断に揺れる現代女性を体現した本作。小春の視点で、過去を振り返りながらも変化を受け入れる女性たちの、苦くも美しい10カ月の物語を紡ぐ。黒谷は、小春が旅先の沖縄で出会う桜木智子、大方は彩乃の祖母・茂代を演じる。さらに、彩乃の父・宏忠役の鶴見、彩乃が通う産婦人科医・永井香役の大塚が共演した。
劇中の全衣装を監修したのは、「日常に描く夢」をコンセプトに、繊細なデザインや色使い、独特の世界観が人気を集めるファッションブランド「tiit tokyo(ティートトウキョウ)」。「GirlsAward」「Beautycon」を演出するなど、ファッション界やコスメ界のイベントクリエイターとして活躍してきた津田監督による、絵画のように美しい四季折々の映像と丁寧な描写に彩りを添える。津田監督と「tiit tokyo」が初タッグを組み、一から作り上げた衣装も必見。同ブランドのショースタイリングを長年担当してきた町野泉美氏がスタイリストを務めており、ビジュアル3点で、小春と綾乃がまとう衣装を確認することができる。
津田監督は「この映画は『人間の生活の変化』を一つの主題として描いた作品ですが、新型コロナウイルスの感染拡大によって訪れたこの大きなうねりの前で、芸術や娯楽というものは『安定した生活』の上で成り立っているものだという事実を改めて痛感しています」と心情を吐露。「四季折々の情景とともに一つ屋根の下に住む二人を紡いだ『Daughters』の100分間が、長きにわたる『STAY HOME』によっていつの間にか過ぎ去ってしまった季節、そばにいる人との日々を思い起こし、ほんの一時でもこのうねりを忘れられるような時間になることを願っています」と願いをこめた。
「Daughters(ドーターズ)」は、9月18日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開予定。
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