上海&大阪アジアンで注目された「春潮」 劇場公開未定のまま「IQIYI」で独占配信
2020年5月16日 10:00

[映画.com ニュース]第22回上海国際映画祭コンペティション部門に選出され、第15回大阪アジアン映画祭で注目を集めた「春潮(原題)」(英題:Spring Tide)が、劇場公開未定のまま、中国の動画配信サービス「IQIYI」で独占配信されることが決定。この情報は多数の中国媒体が一斉に報じたものだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものかは明確にされていない。
メガホンをとったのは、ジャ・ジャンクー監督のデビュー作「一瞬の夢」に役者として出演していたヤン・リーナー監督。2013年に発表した「春夢(原題)」(英題:Longing for the Rain)に続く“女性3部作”の2作目となる作品で、現代中国における3世代の女性たちの関係性に焦点を当て、価値観の違いによって崩壊していく家族像がリアルに描かれている。

主人公となるシングルマザーで記者のグオ・ジアンボーを演じているのは、ロウ・イエ監督の問題作「天安門、恋人たち」に出演したハオ・レイ。また、エドワード・ヤン監督作「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の想い出」に参加したエレイン・チンが、ジアンボーの母ジ・ミンランを熱演。第15回大阪アジアン映画祭で上映された際には、プログラミング・ディレクターの暉峻創三氏が、2人の演技を絶賛している。
そして、東京フィルメックスのプログラムディレクター・市山尚三氏が、ホウ・シャオシェン監督作「悲情城市」「風櫃(フンクイ)の少年」に参加したベテラン編集マンのリャオ・チンソンとともに、エグゼクティブプロデューサーを務めている。そのほか、日本からは、作曲家の半野喜弘が参加。「春夢(原題)」に続き、音楽を担当している。
「春潮(原題)」は、5月17日から「IQIYI」で中国限定配信(日本での配信や劇場公開は未定)。予告編は、YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=hnEFrgHVLaI)で視聴可能。
関連ニュース
リアリズムと娯楽大作の間を往復しながら――“中国第六世代”グアン・フー、新作の出発点&舞台裏、そしてアジア映画への思いを明かす【「ブラックドッグ」インタビュー】
2025年9月20日 09:00
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ