天海祐希「老後の資金がありません！」映像初披露　草笛光子、松重豊、三谷幸喜らが出演

2015年に刊行され、累計発行部数30万部を突破した垣谷美雨氏の小説「老後の資金がありません」（中公文庫刊）を実写映画化。子育てが落ち着き、老後の生活は安泰だと信じていた後藤篤子（天海）が、様々な“金難”に直面するさまを描く。予告編では、娘の結婚、夫の失業、浪費家の姑との同居が重なり、後藤家の貯金が減少していく様子を活写。姑の高額なカフェ代にストレスが爆発し「お安くないんじゃ！」とブチ切れる篤子の姿も映し出されている。

草笛は、篤子たちと同居する浪費家の姑・後藤芳乃役として参加。「草笛さんは役作りせずそのままで」と前田哲監督に告げられたそうで、「女優にとってこれほど難しい注文はありません。続けて『そのままで十分おかしいですから』と。劇中ではとんでもない姿をお見せするのですが『もうどうにでもなれっ』と飛び越えてしまった感じ」「色々な意味でこんな作品は初めて。私にとっては恐ろしい映画です」と述懐。前田監督は「時に大胆に時に繊細に全身全霊で役に取り組み、いきいきと楽しんで演じるチャーミングな姿に、スタッフもキャストも、まるで『映画の女神』のようだと驚嘆でした」と語っている。

本作には「モンスター級の存在感と爆発的な個性を併せ持ったキャスト」（前田監督）が集っている。定年間近で会社が倒産し失業に陥る篤子の夫・後藤章役の松重に加え、篤子の娘・後藤まゆみ役の新川優愛、大学生の息子・後藤勇人役の瀬戸利樹が出演。さらに、まゆみの結婚相手となるヘビメタのバンドマン・松平琢磨役の加藤諒、篤子の友人・神田サツキ役の柴田理恵、章の妹・桜井志津子役の若村麻由美、志津子の夫・桜井秀典役の石井正則、葬儀社のベテラン社員・本間役の友近、ヨガ教室の講師・城ケ崎君彦役のクリス松村、シングルマザーのキャバ嬢・レイナ役の高橋メアリージュンが登場する。

篤子の両親・太平＆波子を竜雷太と藤田弓子、琢磨の両親・金造＆美和を佐々木健介と北斗晶、サツキの父・大泉健三を毒蝮三太夫が扮し、章の元同期・天馬役に哀川翔、経済ジャーナリスト・荻原博子が本人役で参加。そして、「記憶にございません！」の三谷幸喜監督が、区役所委員・森口役に挑戦していることも判明。NHK大河ドラマ「真田丸」で脚本家と役者という立場でタッグを組んだ草笛は「三谷さんとのシーンは何日も前からどうやって笑わない様にするか悩みました。だって、笑わせてやろうと意気込んで来るのがわかりますから」とコメントを寄せている。

「老後の資金がありません！」は、9月18日から全国公開。