【全米映画ランキング】新型コロナウイルスの影響で映画館閉鎖 週末興収のリポート出せず
2020年3月24日 16:00

[映画.com ニュース]新型コロナウイルスのパンデミックによりAMC、リーガル・シネマ、シネマークといった北米の大手映画館チェーンがすべて閉鎖されたため、ハリウッドのメジャースタジオは先週末の興収集計を出せず、メディア分析・測定を行うコムスコアもリポートを出せないという初めての事態となった。
先週16日月曜日にはトランプ米大統領が新型コロナ感染拡大防止のため「10人以上の集まり自粛」などの行動指針を発表したほか、ニューヨーク州やカリフォルニア州でも外出禁止令が出されていたため、AMCやリーガル・シネマが6週間~12週間の一時閉鎖を発表。水曜日には「10人以上の集まり」に関しては基準が曖昧になるドライブインシアターなど一部の映画館のみの営業となり、前年比で97%の落ち込みを記録した。
そんな中、ユニバーサルはいち早く公開中作品のVOD化を進め「透明人間」「The Hunt」「Emma.」の販売を開始。また4月10日に公開予定だった人気アニメの続編「トロールズ ミュージック★パワー」を同日からネット配信することを決めた。それに追随して、ソニーは公開中だったビン・ディーゼル主演のSFアクション「Bloodshot」を、ワーナーはベン・アフレック主演のスポーツドラマ「The Way Back」やマーゴット・ロビー主演のアメコミアクション「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」を24日から配信する。
その一方で、北米で3億ドル超、全世界で10億ドル超の興収が見込める「クワイエット・プレイス PART II」「ムーラン」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「ワイルド・スピード ジェットブレイク」「ブラック・ウィドウ」といったブロックバスターを狙う作品は、VODスルーではなく公開延期を選択。なかでもマーベルの「ブラック・ウィドウ」は今年のサマーシーズンの幕開けを飾る予定だったため、同作の公開延期決定は業界に大きなインパクトを与えた。その他、6月5日公開予定のワーナー/DCの「ワンダーウーマン1984」も、コロナの影響が長引けばVODスルーではなく公開延期になるという。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロによる非常事態宣言下でも、全米のほとんどの映画館は通常営業し、週末興収は低いながらもいつも通りリポートが出されていたが、今回はそうもいかず、筆者にとっても初体験の週末となった。現段階では大手映画館チェーンが最低6週間の一時閉鎖を発表したため、通常のリポートが出るのは、コロナの「終息」次第だが、サマーシーズンに入ってからということになりそうだ。
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