ディアオ・イーナン監督「鵞鳥湖の夜」予告完成！　村上淳＆中村優子がナレーションを担当

「薄氷の殺人」のグイ・ルンメイとリャオ・ファン、撮影監督のトン・ジンソン、ウォン・カーウァイ監督作「花様年華」「2046」に参加した照明監督ウォン・チーミン、「1911」のフー・ゴーなど、中華圏を代表するキャスト、スタッフが集結。中国の知られざるアンダーグランドの犯罪や社会の底辺で生きる人間たちの現実をあぶり出している。アジア映画プロモーション最大の協会「NETPAC」が発表したアジア映画批評家協会賞（Asian Film Critics Association Awards）では、「パラサイト　半地下の家族」「在りし日の歌」を抑え、最優秀監督賞を受賞している。

2012年、中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖（がちょうこ）の周辺地域は、ギャングたちの縄張り争いが激化。刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻った裏社会の男チョウ（フー・ゴー）は、対立する猫目・猫耳兄弟たちとの揉め事に巻き込まれ、逃走中に警官を誤って射殺してしまう。警察の包囲網に追いつめられたチョウは、自らに懸けられた報奨金30万元を妻と息子に残そうと画策。そんなチョウの前に現れたのは、妻の代理としてやってきたアイアイ（グイ・ルンメイ）という見知らぬ女だった。

予告編では、警官殺しの逃亡犯チョウと、彼が逃げ込んだ鵞鳥湖にいる謎の女アイアイ、それぞれの視点で“闇夜に彷徨う”2人を鮮烈に描き出している。なお、チョウにフォーカスを当てたバージョンでは村上淳、アイアイを中心として活写したバージョンでは中村優子がナレーションを務めている。

「鵞鳥湖の夜」は、5月29日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。