【第92回アカデミー賞】作品賞は「パラサイト」! アジア映画として初の快挙
2020年2月10日 13:26

[映画.com ニュース]第92回アカデミー賞の授賞式が2月9日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催され、ポン・ジュノ監督が手がけた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞を受賞した。アジア映画として、初めての快挙となる。製作のクァク・シネは、「言葉が出ません……こんなことが起こるなんて信じれらません……とても幸せです。歴史上で、とても時宜を得た瞬間を目の当たりにしていると感じています。この決断をしてくださったアカデミー会員のみなさまを尊敬するとともに、心から感謝いたします」と感無量の面持ちでスピーチ。照明が落とされた後も、引き続きオーディエンスへのスピーチのために「明かりを付けて!」と客席から声が上がり、感動に包まれたクロージングとなった。
昨年の第72回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出され、韓国映画として初めて最高賞にあたるパルムドールを獲得した同作。第77回ゴールデングローブ賞では最優秀外国語映画賞のみの受賞となったが、第54回全米批評家協会賞では作品賞と脚本賞の2冠を達成した。
賞レースの前哨戦として重要視される第70回ACEエディ賞でも長編映画ドラマ部門に輝いた。外国語映画が同賞に輝くのは、70年目で初めてのこと。その後も、外国語映画としては史上初めて全米俳優組合賞の映画部門で作品賞にあたるキャスト賞を受賞するなど、数々の金字塔を打ち立ててきた。
ポン監督が、主演のソン・ガンホと4度目のタッグを組んだ今作。“半地下”住宅で暮らす全員失業中のキム一家の長男が、IT企業を経営する超裕福なパク一家の家庭教師になったことから、想像を遥かに超える悲喜劇が展開されていく。これまでに世界各国160以上の映画賞を受賞しているが、アカデミー賞作品賞を戴冠したことでアジア映画史にとっても新たな局面を迎えたことになる。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー