「スキャンダル」メーガン・ケリーそっくりメイクの裏側は? オスカー候補カズ・ヒロが明かす
2020年1月22日 13:00
[映画.com ニュース] 2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を映画化した「スキャンダル」から、特殊メイクを務めたカズ・ヒロ(辻一弘)のインタビュー映像が公開された。シャーリーズ・セロンを、実在するキャスターのメーガン・ケリーそっくりに変身させたメイクについて語っている。
本作は、全米で視聴率1位を誇るテレビ局「FOXニュース」で実際に起きたセクハラスキャンダルの裏側を描いた作品。第92回アカデミー賞では、セロンが主演女優賞、マーゴット・ロビーが助演女優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞と3部門にノミネートされた。
FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、テレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズを提訴する。騒然とする社内で、看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(セロン)は、輝かしいキャリアを手にするまでの歩みを振り返り、胸をざわつかせていた。一方で、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手ケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得ていた。
カズ・ヒロは、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でゲイリー・オールドマンを担当し、第90回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。インタビュー映像では、ケリーそっくりに仕上げたセロンのメイクのポイントについて「メーガンはまぶたが厚いけど、シャーリーズのまぶたは深くくぼんでいる。かなり形が違う。だから、コンタクトレンズを作り、鼻の先、下顎、エラ部分にピースを付けた」と解説する。
さらに、顔全体の印象を大きく変えた鼻のパーツについても「私は彼女の鼻の内部の鋳型(いがた)を取り、その鋳型をスキャンしてコンピューターに取り込んだ後にコンピューター上で鼻栓をデザインして、それをプリントアウトした。彼女は毎日3Dプリンターで作った鼻栓を付けていた」と明かしている。
「スキャンダル」の監督は、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」「ザ・シークレットマン」のジェイ・ローチが務め、脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のチャールズ・ランドルフが手掛けた。2月21日から全国公開。