映画監督・東陽一の実像に迫ったドキュメンタリー「現在地はいづくなりや」20年2月公開
2019年12月27日 10:00

[映画.com ニュース]独立プロ、ATG、そして現在に至るまで映画を撮り続ける監督・東陽一に迫ったドキュメンタリー「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」が、2020年2月22日から東京・ポレポレ東中野で公開されることが決定。あわせて、「幻想に無関係な人生など、この世に存在しない。」というコピーが添えられたメインビジュアル、場面写真もお披露目された。
ドキュメンタリー映画「沖縄列島」で長編デビューを飾り、初の劇映画「やさしいにっぽん人」では日本映画監督協会新人賞を受賞、ATG作品「サード」ではキネマ旬報ベストワン、芸術選奨文部大臣新人賞などを獲得してきた東監督。その後「もう頬づえはつかない」「四季・奈津子」「ザ・レイプ」といった女性の美と生を巧みに描いた快作で高評価を得た。「橋のない川(1992)」は観客動員200万人を超えるヒットを記録。96年に発表された「絵の中のぼくの村」は、ベルリン国際映画祭銀熊賞など国内外で数多くの賞に輝き、近年では「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」「姉妹狂艶」「だれかの木琴」を手がけている。
「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」は、半世紀にわたり作品を撮り続けてきた東監督が、映画の製作過程や自身について、初めてカメラの前で語るドキュメンタリー。常盤貴子、緑魔子、烏丸せつこといった各作品の主演女優たちが、東監督の映画に対するスタンスを対談形式で語り合い、映画作家で早稲田大学名誉教授でもある安藤紘平氏が、本作の監督・小玉憲一とともに「サード」「だれかの木琴」から見た“東陽一の実像”を分析。全編を通じて流れるバッハの「シャコンヌ」は、撮影当時15歳の中学生だった新進気鋭のクラシックギタリスト・大谷恵理架によるものだ。
小玉監督は「半世紀にわたり映画を撮り続けた映画監督、そのドキュメンタリーを撮るというのは、僕にとってはものすごく大きな挑戦でした」と胸中を吐露。「『現在地はいづくなりや 映画監督東陽一』の制作の中で、いつの間にか僕自身の現在地をも探る映画になっていました。東さんはご自身が納得できる作品にはチラチラと魍魎が映っているとおっしゃいました。この作品にも、どこかに魍魎が映り込んでいます。ひとりでも多くの人が、その魍魎に気がついてくれればと思います」とコメントを寄せている。
「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」は、20年2月22日からポレポレ東中野で上映され、以降全国順次公開。
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