四季・奈津子

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解説

平凡なOL奈津子の心の移りかわりを通して、現代の女性の新しい生き方を追求していく。月刊誌『MORE』に連載された五木寛之の同名の小説の映画化で、これまでの映画の形にこだわらず、自由な映像を目指すということから、シナリオを作らず原作をもとに演出がなされた。ダイアローグ・ライター(セリフ作家)に、ニッポン放送第一回青春文芸賞を受賞した粕谷日出美が参加、そのダイアローグをもとに、撮影現場で状況に応じてセリフをふくらませていく試みがなされた。監督は「もう頬づえはつかない」の東陽一、撮影も同作の川上皓市がそれぞれ担当。

1980年製作/120分/日本
配給:東映洋画

ストーリー

博多郊外に居を構える小峰家には嫁いで貞淑な妻となっている長女の波留子、平凡なOLの二女、奈津子、東京の大学で学生運動に没頭している三女、亜紀子、ノイローゼで精神病院に入院中の四女、布由子の四人の姉妹がいる。五月のある日曜日、奈津子は入院中の布由子を見舞った。うつ病の布由子は、陽性な性格の奈津子にだけは心をひらくことがある。布由子は、九州に来ている前衛劇団の公演を見に行きたいと奈津子にいう。医師の沢木も同行するということで、三人は会場に向かった。激しい雨と風の中、ボタ山の中腹で行なわれるテント公演。そこで、奈津子は東京からやって来た写真家、中垣と出会った。雨と風の中、未知の世界に触れた衝撃で、奈津子も布由子も興奮していた。帰り道、奈津子はヌード写真を中垣に撮ってもらいたいと話す。彼女の冒険の第一歩だった。奈津子には結婚の約束をした恋人の達夫がいたが、飽きたらないものを感じている。そして、中垣に会いに彼女は東京に向かった。途中の列車で、彼女は初老の男と出会う。その男は、高名な詩人、金子貞生で、布由子が関心を持っていたロシアの詩人、エセーニンの話を聞いた。〈三十歳で首を吊って死んだ詩人〉だという。奈津子は中垣のもとで、自己に忠実な女性、ケイにめぐり会い、彼女の生き方に強い衝撃を受ける。アトリエでは、ケイも服を脱ぎ、奈津子も解放的な気分でヌードになった。博多に戻った奈津子は、「金子からエセーニンの詩集を送ってもらった」という布由子の手紙を受け取った。その手紙には、ボスホラスへは、行ったことがない……という詩が引用されていた。達夫との間に終止符を打って、奈津子は東京で暮らす決意をする。ボスホラスとは何処にあるのだろう、この地上には存在しない場所かもしれない……そんなことを考えながら、彼女は博多を離れた。亜紀子のアパートを中心に、奈津子は東京での生活をはじめた。やがて、大都会の空気にもなじみはじめ、中垣やケイとも再会、彼らの生活をより理解できるようになった。人間が汗を流して働くということと、全く関係のない、自由で不思議な生活が、そこにあった。奈津子の人生が、ゆっくり動きはじめようとしていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第4回 日本アカデミー賞(1981年)

ノミネート

主演女優賞 烏丸せつこ
助演女優賞 阿木燿子
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映画レビュー

4.0ときめき

2019年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

40年近く前から、烏丸せつ子に恋していた。改めて映画を見直しても、その時のときめきは変わらないなあ。ストーリーは奈津子を中心としたさまざまな人間模様が面白い。布由子がええ味出してる。

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まこべえ
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